1975年に誕生したカンペールだが、そのルーツは約140年前まで遡る。地中海に浮かぶスペイン・マヨルカ島で、3世代に渡って受け継がれてきた靴づくりの歴史と伝統がその礎となり、ブランドの根幹を成しているのである。ブランドが誇る履き心地の良さや確かなものづくりは、世界中の名だたるホテルやレストランのスタッフ用シューズとして採用されていることがその証左と言えるだろう。

靴づくりで培った技術や伝統的なクラフツマンシップ、さらに遊び心溢れた先鋭的なデザインはバッグや小物類にも活かされている。今回は、秋冬の新作ラインナップの中からおすすめをセレクト。カンペール=シューズというパブリックイメージを鮮やかに覆すデザイン性の高いバッグを紹介しよう。

有機的な曲線を3Dスキャンで忠実に再現したモールドポケット

【W44×H33×D14cm】バッグ¥24,200(カンペールジャパン〈カンペール〉)
【W44×H33×D14cm】バッグ¥24,200(カンペールジャパン〈カンペール〉)

リサイクルポリエステルをベースに、モールドレザーポケットを配した「UVAS(ウーバス)」シリーズのトートバッグ。有機的なフォルムがコンテンポラリーなムードを醸すモールドポケットは、一から型を削り出した後、3Dスキャニングによって忠実に金型に起こしたもの。モールドポケットの内側にもライニングを施しているので、スマホや財布などを傷付ける事なく収納可能。また、ボディの内部には、ペットボトルや折り畳み傘を立てたまま収納できるポケットを備えるなど使い勝手も抜群。レザーで切り替えたハンドルに象徴される“組み合わせの妙”をモダンに体現したアイテムと言えよう。

アイコニックなポケットそのままに、取り回しに優れたショルダーバッグ

【W24×H24×D8cm】バッグ¥19,800(カンペールジャパン〈カンペール〉)
【W24×H24×D8cm】バッグ¥19,800(カンペールジャパン〈カンペール〉)

こちらは、同じ「ウーバス」シリーズのショルダーバッグ型。緩やかな曲線を描く縦型のプロポーションが軽快な印象を演出する。都会的なグレーカラーと彫刻造形を想起させるモールドポケットも好相性。内側にはペットボトルなどを入れるのに便利な縦型ポケットを配置。ユーザビリティを考慮した使い勝手の良さはもちろんだが、個性的なデザインがいつもの装いに小気味良いアクセントを添えてくれる。

※価格はすべて税込です。

問い合わせ先

カンペールジャパン

TEL:03-5412-1844

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名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
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PHOTO :
多田 悟(Rooster)
STYLIST :
仲唐英俊(TABLE ROCK.STUDIO)
WRITING :
佐藤哲也
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