今やヘッドホン、イヤホンのトレンドとなった「ノイズキャンセリング機能」。その原点が2000年にスタートしたBose(ボーズ)の「QuietComfort」シリーズだ。機内や車内の耳障りな騒音を軽減し、静寂な中で音楽をゆったりと楽しめることから、世界を飛び回るビジネスマンやツーリストに高い評価を獲得。
最新作「Bose QuietComfort 45 headphones」(以下「QC45」)は、これまで蓄積した技術をよりブラッシュアップさせるとともに、装着感や操作性も向上し、日常であれ、より使いやすく進化している。
旅のマストからオンタイムの相棒に「QuietComfort」は進化した
ノイズキャンセリング機能を中心に日常使いを快適に
ノイズキャンセリング機能は、ヘッドホンのマイクで外部の騒音を検知し、逆位相のキャンセル信号を出力することによってノイズを低減するメカニズムだ。この画期的な技術を世界で初めて搭載した「QuietComfort」シリーズは当初、海外出張やトラベル向けとして使われていたが、2016年、Bluetoothに対応した初のワイヤレスモデル「QuietComfort 35」の登場で潮目が変わる。
簡単にスマートフォンやスマートスピーカーと無線接続が可能となり、活用シーンがグッと広がったからだ。昨今のオンライン会議も追い風となり、長時間つけても疲れにくく、耳への負担を抑えるヘッドホンにスポットがあたりユーザーが急増。「QC45」は、こうした現代のスタイルを合わせ、日常使いでより快適に活用できることが大きな特徴だ。
QuietとAwareの2つのノイズキャンセリングモードを搭載
「QC45」は、QuietモードとAwareモードの2種類のノイズキャンセリングモードを搭載している。Quiet モードは、イヤーカップの内外につけた音を検知するマイクと独自のデジタルチップによるアクティブノイズキャンセリングで、モードをオンにすると、通勤電車内や、オフィス、カフェなどの中音域のノイズを消し去り、魔法のように瞬時に静寂の空間を作り出す。
また、イヤーカップのフィット感、設計、ヘッドセットのクランプ圧を調整することによって高い遮音性のパッシブノイズリダクションも実現している。サウンドでは深みのあるリッチな低音が楽しめる「TriPortテクノロジー」や音量に合わせて最適化された「アクティブEQ」を搭載。ノイズに邪魔をされず、BOSEならではの臨場感があり、華やかで弾むようなサウンドリスニングが体験できる。
さらにAwareモードを選ぶと、ヘッドホンを装着したままでも、周囲のすべての音がはっきりと聞こえ、装着をしていな時と同じように自然な会話もできる。
屋内でも街中でもクリアな会話を可能にするボイスピックアップ機能
オンライン会議がスタンダードになったことで、音質のよさに加え、通話品質もヘッドホン選びのポイントになってきたが、「QC45」は、4つの超小型マイクを使用してユーザーの声を分離して集中的にピックアップ。周囲の雑音を抑制、遮断するため、自分の声が、通話相手に明瞭に伝わり、オンライン会議やビデオチャット、騒音の多い場所や風の強い場所でも、スムーズに会話ができる。音声コマンドにも対応し、あらゆるシーンで音声アシスタントの応答精度が飛躍的に向上するという。
ボタン操作で直感的にコントロールが可能
直感的な操作を実現するため、右イヤーカップには、電源 / Bluetooth、音量調整に加え、着信の応答/終話、音楽再生など機能をまとめた4つのボタンを搭載。左イヤーカップに、モードの切り替えや通話中のマイクミュートを操作するアクションボタンをひとつ備えている。
バッテリーは、最大時間24時間の連続再生を実現。USB-C充電に対応し、2.5時間で満充電、15分のクイックチャージで3時間の再生が可能となる。また、Bose Musicアプリを使えば、Bluetooth 5.1でスマートフォンとマルチポイント接続をしたり、Bose SimpleSyncで対応するボーズのサウンドバーとペアリングすることもできる。
Bose QuietComfort 45 headphones
ヘッドホン、イヤホンでノイズキャンセリング機能が当たり前のようになっているが、ノイズを打ち消すクオリティ、圧倒的な音質、明瞭な通話品質、操作性などのバランスのよさで「QC45」の存在感は光る。
長く「QuietComfort」シリーズを愛用されているのであれば、その進化した仕上がりに驚くはずだ。
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- TEXT :
- 安藤政弘 ライター