今年発表された新作から、プレシャス世代にふさわしい名品をカテゴリーごとに選び出す「Precious WATCH AWARD」。今回も高い審美眼と知識をもつ審査員の方々が吟味を重ねて、珠玉の一本を厳選。恒例となったラグジュアリーウォッチの誌上祭典を、ここに開催します!
雑誌『Precious』1月号で発表された第4回「Precious WATCH AWARD」。つねに「真の名品」とその価値を探求し続ける『Precious』が、2021年に発表された時計の中から「至高の真名品」を選び抜きました。
今回は、アイコニックなコレクションが世界の女性を魅了してやまない「アイコンウォッチ賞」に輝いた、ブレゲ『クイーン・オブ・ネイプルズ 8938』をご紹介します。
「Precious WATCH AWARD」2021 審査員
【アイコンウォッチ賞】スノーセッティングダイヤモンドで、芸術性を高めた気高きフォルム。ブレゲ『クイーン・オブ・ネイプルズ 8938』
「王妃の時計」として知られる、エッグシェイプの『クイーン・オブ・ネイプルズ』は、ブレゲのレディスコレクションを代表するエレガントなタイムピース。皇帝ナポレオンの妹であり、ナポリ王妃となったカロリーヌのために、初代ブレゲがファーストモデルを創作したことから、人々は「王妃の時計」と憧憬を込めて呼ぶようになりました。
このアイコニックなコレクションが世界の女性を魅了してやまないのは、毎年のように異なるアプローチで、独創的なエッグシェイプの時計を彩り、魅力を開花させ続けているからでしょう。
2021年は、コレクションとしては初めて、スノーセッティングダイヤモンドでダイヤル全面を埋め尽くし、より華やかでラグジュアリーな雰囲気溢れる佇まいに!
「本格時計であり、ジュエリーウォッチであり、スイスの技術力とフランスの洗練を宿す——まさに比類なきアイコンウォッチが誕生しました」(犬走さん)
大きさの異なる384個(計約0.89カラット)のダイヤモンドが、まるで降り積もった新雪のようにダイヤルを埋め尽くすスノーセッティング。その透明な輝きに、ブレゲ針のブルー・スティールが凛と際立つ。
サファイア・ケースバック(透明裏蓋)から鑑賞できるムーブメント。ゼンマイを巻き上げるための動力を発生させる半円形状の「ローター」にも繊細なギョウシェ彫りが施されて。
ブレゲの伝統的なフルート装飾「コインエッジ」と、ダイヤモンドが美しい対比を見せるケースサイド。
「大小のダイヤモンドでランダムに、隙間なく文字盤を埋め尽くしたスノーセッティングの技が見事。ベゼルや文字盤のフランジ(縁)、リュウズにまでダイヤモンドを施し、その煌めきが全方向に放たれるよう計算しているのがさすが!」(本間さん)
「豪奢なダイヤモンドセッティングに目を奪われますが、伝統的なブレゲ針とブレゲ数字を端正に配した文字盤から、正統な機械式時計としてのアイデンティティが感じ取れるところが魅力です。カロリーヌ妃と初代ブレゲの交流から生まれたという物語にも惹かれます」(関口さん)
※掲載した商品は、すべて税込です。
文中の表記は、RG=ローズゴールドを表します。
問い合わせ先
- ブレゲ ブティック銀座 TEL:03-6254-7211
- ウールン商会 TEL:03-5771-3513
- PHOTO :
- 生田昌士(hannah/人物)、戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー/静物)
- STYLIST :
- 押田比呂美(レディス)、関口真美(静物)
- HAIR MAKE :
- 川原文洋(UM/レディス)
- MODEL :
- 立野リカ(Precious専属)
- EDIT&WRITING :
- 岡村佳代、安部 毅、安村 徹・佐藤友貴絵(Precious)