今年発表された新作から、プレシャス世代にふさわしい名品をカテゴリーごとに選び出す「Precious WATCH AWARD」。今回も高い審美眼と知識をもつ審査員の方々が吟味を重ねて、珠玉の一本を厳選。恒例となったラグジュアリーウォッチの誌上祭典を、ここに開催します!
雑誌『Precious』1月号で発表された第4回「Precious WATCH AWARD」。つねに「真の名品」とその価値を探求し続ける『Precious』が、2021年に発表された時計の中から「至高の真名品」を選び抜きました。
今回は『ジェンダーレスウォッチ賞』に輝いた、パテック フィリップ『年次カレンダー Ref.4947/1A』をご紹介します。
「Precious WATCH AWARD」2021 審査員
【ジェンダーレスウォッチ賞】あくまでもさりげない佇まいに、超一流の美学が宿るコンプリケーション|パテック フィリップ『年次カレンダー Ref.4947/1A』
現在ではファッション界にも浸透してきた「ジェンダーレス」という概念ですが、時計界では20年ほど前には萌芽し、歳月と共に醸成されてきました。2021年、その風潮はさらに強まり、ケース径40mm弱の「アラフォー」サイズは、もはや当たり前に。
それだけに魅力的な作品が数多くエントリーされたこの部門を制したのは、時計界の頂点に君臨し続ける「パテック フィリップ」のコンプリケーションでした。
「パテック フィリップ」が1996年に特許取得し、これまでさまざまなモデルを展開してきた「年次カレンダー」機構。ラウンド形カラトラバ・タイプのステンレススティールケースとしては初めてとなるこの新作は、ポリッシュ仕上げを施した5連リンクのブレスレットの美しさも秀逸! 時間も読み取りやすく、高い実用性を兼ね備えるコンプリケーションに。
一年に一度だけ日付け調整を要する実用的な「年次カレンダー」機構。これを備えた初めての38mm径ステンレススティールモデルは、知性とエレガンスを兼ね備え、パートナーと共有する「シェアウォッチ」にも最適な選択です。
「縦横サテン仕上げを施したブルーのダイヤルの、美しい色味にも惹きつけられます。6時位置のムーンフェイズが醸す、ひとさじのフェミニンさも絶妙!」(犬走さん)
「手にすると自信を授けてくれるような、強いパワーを感じました。そんな時計はなかなかありません」(立野さん)
視認性の高いアラビア数字の植字インデックスは、ホワイトゴールド製。立体感がありダイヤル全体の表情に深い奥行きをもたせる。
艶やかな5連リンクブレスレット。バックルにはブランドの象徴・カラトラバ十字が刻印されて。
サファイアクリスタル・バック越しに、「パテック フィリップ」の真骨頂である完璧な仕上げが施されたムーブメントを愛でることができる。半分近くの面積を占める扇状の部品「ローター」は21金ゴールド製。ここにもカラトラバ十字の装飾が光る。
※掲載した商品の価格は、すべて税込みです。
※文中の表記は、SS=ステンレススティールを表します。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 戸田嘉昭・池田 敦(パイルドライバー)
- STYLIST :
- 関口真美
- EDIT&WRITING :
- 岡村佳代、安部 毅、安村 徹・佐藤友貴絵(Precious)