“おしゃれは我慢”というクリシェもあるが、それも今は昔。例えば、今時期のアウターなら、しっかりとした防寒性とファッション性の両立が、当然のように求められる。フランス発のプレミアムダウンブランド「モンクレール」が、アウター市場において圧倒的な支持を集めているのも、カスタマーが求める、現代の当たり前を高次元で叶えてくれるからに他ならない。
「モンクレール」といえば、藤原ヒロシやグレイグ・グリーン、JW アンダーソンなど世界中の優れたデザイナーやクリエイターが参加し、現在も継続中の「モンクレール ジーニアス」など、近年はコンテンポラリーなアプローチによる、先鋭的なコレクションに注目が集まっている。しかし、元を辿れば、最高峰の登山に挑むアルピニストの身体を守る登山用ダウンウェアがルーツとあって、日進月歩のスピードで進化していく最新テクノロジーを活かした機能性は出色。今シーズンの新作からピックしたダウンコートも、機能性とファッション性、その双方において他の追随を許さない逸品と言えよう。
素材感の違いを“組み合わせの妙”で楽しむ、インナー一体型のコート
裏地にダウンを配したチェスターコートをベースに、ジップアップスウェットのインナーを組み合わせたハイブリッドデザイン。インナーは、ジップを上げて襟を立てたり、首元の開け具合でニュアンスを付けたりと、着こなしの変化を楽しめる。また、インナーを取り外せばコート単体としての着用も可能。控え目なラペルとフラップポケット付きの端正な佇まいとテクニカルファブリックの組み合わせも好相性で、かしこまり過ぎずスポーティな雰囲気を演出してくれる。ややゆとりのある今日的なフィッテイングだが、生地自体の程よい光沢で品の良さをキープ。
上質なダウンを使った防寒性の高さは言わずもがなだが、1枚でスタイルが完成するので、コーディネートをあれこれ悩まなくて良いのも嬉しい。
問い合わせ先
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
Faceboook へのリンク
Twitter へのリンク
- PHOTO :
- 多田悟(Rooster)
- STYLIST :
- 仲唐英俊(TABLE ROCK.STUDIO)
- WRITING :
- 佐藤哲也