雑誌『Precious』表紙キャラクターの大政 絢さんが、「花上手」を目指して、話題のフローリストに新たな花の楽しみ方を教わります。

今回は、「FOLK FLOWERS」主宰の竹谷直志さんに、新たな年を晴れやかに迎える正月の花飾りについて教えていただきました。

植物がもつ生命力や気品を生かしつつ、伝統とモダンが鮮やかに交差する新感覚の正月花をご紹介します。

竹谷 直志さん
「FOLK FLOWERS」主宰
目黒区駒場で「FOLK FLOWERS」を営み、卓逸したセンスで、撮影やイベントでも定評がある。「正月らしい花材を中心とした個性的なアレンジが映えるよう、花器はヴィンテージの大理石で揃えて荘厳に。植物と石に宿る息吹がそれぞれの個性を引き立て合います」。住所/東京都目黒区駒場4-8-3

新たな年を晴れやかに迎える正月の花飾り

花_1

Flower Data:大王松、胡蝶蘭、ヒカゲノカズラ、ウメモドキ、ダリア 「影法師」


AYA's Question:「年末年始に日もちがよく、縁起がいいアレンジに挑戦したい」

「以前はお正月といえば海外で過ごすのが定番でしたが、ここ数年は自宅で新年を迎えることが増えました。年末年始は何かと慌ただしく、お店も休業になるので、手入れを頻繁にする必要がなく、もちがいいお花を飾りたいです」(大政さん)

Florist's Answer:「天へ伸びる大王松を中心に迫力ある造形美を目指して」

「新年には、『大王松(だいおうしょう)』を主役にしたアレンジがおすすめです。正月飾りとして定番の門松は年神様を自宅に招く目印に。松は青々とした葉を保つので、長寿のシンボルとして、古来から縁起がいいとされています。松と合わせた『胡蝶蘭』も、神聖な雰囲気をもたらします。

贈呈用の鉢植えとしてのイメージが強い胡蝶蘭ですが、切り花として楽しむと、また違った魅力が楽しめるもの。天へと昇るような松とコントラストを描くように、地を這う『ヒカゲノカズラ』を合わせて遊びを加えたり、短めに切った『ダリア』で高低差をつけるのも、ダイナミックに見せるポイントです」(竹谷さん)

 

「私にとってダリアのような大輪の花は、祖母の家の庭に咲いていた花々を思い出す特別な存在。2022年はめでたい年になりますように…、と願いを込めて、福が舞い込みそうな花飾りを楽しみたいです」(大政さん)

問い合わせ先

FOLK FLOWERS

TEL:03-6407-9526

PHOTO :
川上輝明(bean)
EDIT&WRITING :
川口夏希、小林桐子(Precious)