ルイ・ヴィトンが誇るサヴォアフェール(匠の技)と世界的なデザイナーのクリエイティビティを融合することで、革新的なオブジェやインテリア製品を生み出す『オブジェ・ノマド コレクション』。人々の心を揺さぶる珠玉の逸品と共に、ヴェールに包まれたサヴォアフェールの魅力をお届けします。
「ルイ・ヴィトン」美しきライフスタイルへと導くサヴォアフェール
アート作品の如く美しいスツールは、ルイ・ヴィトンと日本が世界に誇るデザイナー、吉岡徳仁氏のタッグで実現。色は写真のミルクのほか、アンスラサイト(ダークグレー)もあり。全国のルイ・ヴィトン ストアで受注可能。
想像力が花開く! 比類なきサヴォアフェール
旅への新しい視点を、国際色豊かなデザイナーと共につくり上げるプロジェクト『オブジェ・ノマド』は、2012年に始動しました。これまでに発表された家具やオブジェは、どれも想像力豊かな暮らしを彩る逸品ばかり。
ルイ・ヴィトンのアイコンバッグ『キーポル』のディテールを採用したスウィングチェアや、バケツ形バッグ『ノエ』を彷彿させるベルランプなど、歴史的なクリエイションにオマージュを捧げたものも数多く見られます。
日本から『オブジェ・ノマド』に参画したのは、記憶にも新しい、「東京2020オリンピック」の聖火リレートーチを手掛けた吉岡徳仁氏。建築やアートの分野でも活躍する吉岡氏の感性とメゾンのサヴォアフェールによって生まれた逸品は、花を意味する『ブロッサム・スツール』と名付けられ、2016年に発表されて以来、高い評価を得ています。
吉岡氏は当時のインタビューで、スツール制作について次のように語っています。
「ルイ・ヴィトンを象徴するような、アイコニックで強いメッセージをもつ表現方法を考えました。そして木や革を巧みに操るメゾンの職人技によって、4つの花びらからなる構造を生み出すことができたのです。このスツールは、時代を超える普遍的なオブジェになるでしょう」
1896年に、メゾンの2代目当主ジョルジュ・ヴィトンによって考案された「モノグラム・キャンバス」。そこに描かれた4弁の花びらを持つモノグラム・フラワーから着想したスツールデザインは、蕾つぼみから花びらが開くように、自然の構造をヒントにつくられています。
ベースの素材には、加工しやすく強度に優れた合板が使用され、職人の手仕事によって優美な曲線を描く芸術的なフォルムが完成。形成した合板にカーフレザーを貼り伸ばし、慎重に接着させる工程は、世界中の顧客の要望に応える、スペシャルオーダーの制作過程を目にしているようです。
インテリアとして、オブジェとして、木と革の質感が安らぎと温もりを与えてくれる美しいスツール。そこからは、上質な暮らしにふさわしい揺るぎないオーラが漂います。
【Column│ブランドゆかりの地を訪ねて】ルイ・ヴィトンの聖地 パリ郊外の街、アニエールへ
パリ観光と併せて訪れたい、メゾンのクリエイティビティの源
メゾンの最も象徴的なクリエイションを手掛けるアトリエは、パリの北西に位置する街、アニエール(シュル=セーヌ)にあります。1世紀半以上にわたり、各時代の王侯貴族やセレブリティが顧客リストに名を連ねるスペシャルオーダー品も、アニエールのアトリエで制作されています。
そんなメゾンの聖地と称される地にルイ・ヴィトン氏が初めてアトリエ兼住居を構えたのは、創業から5年後の1859年でした。急速に発展するビジネスに新たな拠点が必要になったことから、ルイ・ヴィトン氏はトランク製造に使用するポプラ材を運ぶため、セーヌ川の河岸にあり、鉄道路線も開通していたこの地を選んだそう。
ヴィトン家の旧邸宅と隣接するアトリエでは、今も木材や革の香りが漂い、職人たちがトランクに釘を打つ音やミシンを踏む音で活気に満ちています。そのアトリエと、ヴィトン家の邸宅内部は非公開ですが、併設している「ラ・ギャルリー ルイ・ヴィトン」では、不定期で企画展を開催していることも。パリを訪れる機会が来たら、足を延ばしてみては。
メゾンの歴史を物語る地で圧巻のコレクションを堪能!
1854年、パリの中心にあるヴァンドーム広場からほど近い「ヌーブ・デ・カプシーヌ通り」に、初の店舗を構えたルイ・ヴィトン。現在はヴァンドーム広場の一角に佇む「メゾン ルイ・ヴィトン ヴァンドーム」が、歴史の出発点として、世界中の顧客に愛されている。
※掲載商品の価格は税込みです。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 戸田嘉昭(パイルドライバー/静物)
- EDIT&WRITING :
- 兼信実加子、佐藤友貴絵(Preciuos)