【My Action for SDGs】女性の企業や社会進出をサポート中｜「トリー バーチ」会長兼チーフクリエイティブオフィサー トリー・バーチさん

雑誌『Precious』では「My Action for SDGs 続ける未来のために、私がしていること」と題して、持続可能なよりよい世界を目指す人たちの活動に注目し、連載しています。

今回は、「トリー バーチ」会長兼チーフクリエイティブオフィサー トリー・バーチさんの活動をご紹介します。

トリー・バーチさん

「トリー バーチ」会長兼チーフクリエイティブオフィサー

'04年、N.Y.マンハッタンで、「トリー バーチ」を立ち上げる。慈善活動家としても知られ、'09年にトリーバーチ財団を設立。ファッションからビジネス、カルチャー、医療ほか、さまざまな団体で要職を務めている。

夢を追っている人を応援したい――世界中の女性起業家をサポート中

「『トリーバーチ』設立当初から、私は、女性をサポートするための財団をつくりたいと考えていました。世の中に還元することの大切さを学びながら育ったので、社会的責任を負うことは、ブランドのDNAだと考えます」

デザイナーのトリー・バーチさんが、「自分がいちばん貢献できる分野に注力しようと」女性の起業や社会進出をサポートする「トリーバーチ財団」を立ち上げたのは'09年のこと。以来、資本や教育、コミュニティやデジタルリソースの提供を通して支援を続ける。これまでにも多くの女性たちが、ここで夢を叶えてきた。「特に印象に残っている女性は？」と質問すると、笑顔でこう答えた。

「財団のフェローで、ファッションデザイナーのオータム・アディーボさんですね。彼女は女性起業家としての視点から、自身の事業に関わるあらゆることで持続可能なスタイルをつくり上げたんです。過去2年間で400万ドルを超える投資が集まったという事実は、ビジネスはよい行動をとることによって、成功へとつながっていくという証明でもあります。そもそも、女性は優れた潜在能力を秘めている。女性起業家がより多くの経済的な権利を与えられた場合、世界経済は5兆ドル以上上昇すると見立てた研究もあります。それに、ビジネスでもプライベートでも、互いにほめ讃え合う女性たちを目にすると、とてもうれしくなりますよね」

SDGsにおいては、特にジェンダーの平等に強い関心をもつ。

「誰もが自分の価値を信じ、自由に意見を述べることができる職場。それが、決して当たり前のことではないことを、私自身も知っていはないことを、私自身もしっているからこそ、大切にしたい」（トリー・バーチさん）

【SDGsの現場から】

●「挑戦と創造」をテーマに、財団主催のサミットを'20年に開催

「固定観念への挑戦と新しい規範の創造」をテーマに、さまざまな分野で活躍する女性が登壇した。

●財団のコレクションアイテムで女性が抱く野心を応援！

写真のブレスレットの純利益すべては女性と女性起業家を支援するトリーバーチ財団に寄付。

※トリーバーチ財団とは…資本や教育等を提供し、女性や女性起業家を支援。コロナ禍以降は無料でのセミナーも開催。世界中からアクセス可能。