「松囃子」ってなんと読む?「まつくちざつこ」?…人名ではありませんよ!
明日、12月13日は、古来、新年の年神様を迎える準備を始める日…『正月事始め』『松迎え』などと呼ばれている日です。
『松迎え』とは、お正月の門松に使う松の木を取りに行くことで、この時、お雑煮を炊くための薪(まき)も一緒にとったのだとか。
松は縁起の良い木として、日本人には特別な植物でもありますよね。
本日は「松」という字の入った熟語の読み仮名クイズをお送りします。
【問題1】「松囃子」ってなんと読む?
「松囃子」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「昔、正月に行なわれた、着飾って歌や舞を演じる祝賀芸能のこと。謡初め(うたいぞめ)。」という意味の言葉です。
<使用例>
「うちの親族は音楽好きが多いので、お正月に集まると、ちょっとした松囃子の会になるの。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 松囃子(まつばやし) です。
「はやしたてる」の意味から、日本の芸能音楽に「お囃子(おはやし)」がありますね。
これに「松」がつくと、「お正月の祝いの」という意味を持つわけです。
「松」が、単純な植物以上の意味あいを持つ言葉、日本的で興味深いですね。
…さて、2問目に参りましょう。
【問題2】「松明」ってなんと読む?
「松明」という日本語の読み方をお答えください。
ヒント:「松の樹脂の多い部分にを束ね、火をつけて照明として用いる、携帯用灯火。」という意味の言葉で、現在では「携帯用灯火」「トーチ」などを指す言葉としても使用されています。
<使用例>
「オリンピックの聖火リレーって、古代ギリシャの松明競争を再現してるのよね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 松明(たいまつ) です。
正解できましたか?
「松明(たいまつ)」は、「焚き松(たきまつ)」の音変化した語ではないか?という説が有力です。
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本日は、12月13日『正月事始め』『松迎え』のトリビアと、「松」という字の入った難読熟語から
・松囃子(まつばやし)
・松明(たいまつ)
などの読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/『日本大百科全書(ニッポニカ)』(株式会社小学館)/『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱