自宅に居ながら映画館の気分を楽しめるプロジェクターは、映像にこだわるオトナのスタンダードアイテムとして人気を博してきた。

とはいえ、導入のネックもある。とくに設置スペースと配線は問題で、結局は場所をとらずコードも邪魔にならない空間に置かれることになる。そんな悩みを解決するのが、充電式によって電源のない場所でも使え、家中どこにでも持ち運びができ、部屋の壁や天井に大画面で動画を投影可能なWi-Fi内蔵の小型プロジェクターだ。

Wi-Fiでつながり、どこにでも気軽に大画面を持ち運べる!

家でも外でもすぐに映画館の気分で名画を楽しめる小型ホームプロジェクター
家でも外でもすぐに映画館の気分で名画を楽しめる小型ホームプロジェクター。

ハンディサイズのモバイルプロジェクターは以前から発売されていたが、明るさ、解像度の不足やバッテリーの持ち、画面補正の煩わしさなどがあり、それほど普及はしなかった。こうしたウィークポイントを改善したのが、最近の小型プロジェクターの大きな特徴だ。プロジェクターで美しい映像を楽しむ目安としてあげられる、明るさが100ANSIルーメン以上、投影したスクリーンの向きやピントの補正機能を備え、画質はフルHDもしくはHDといった性能をマイクロなボディに凝縮されている。

また、Android TV OS搭載のモデルが増えたことで、本体だけでNetflix、Amazonプライム・ビデオ、YouTubeといった多彩な動画配信サービスも楽しめるようになった。

加えて近年のキャンプブームが追い風となり、アウトドアでも手軽に使えるモデルが登場。フィールドで撮影した映像をその場で楽しむこともできる。

そこで今回は、小型プロジェクターの代表モデルを紹介しよう。アンカー、エクスジミー、ベンキューはネット動画アプリがすぐに使えるAndroid TVを搭載し、LGはビジネスもカバーする機能が特徴。いずれもコンパクトでモバイルに適しているので、いろいろなシーンで“プライベートな映画館”を楽しんでみたい。

使いたいシーンに合わせた選び方ができる!コンパクトでも満足できるおすすめ小型プロジェクター4選

■1:どこでもシアターにできるハンディサイズ|Nebula『Capsule II』

解像度:1280×720画素、輝度:200ANSIルーメン、投影サイズ:40~100インチ、充電駆動:最大3時間、サイズ・重量:直径80×高さ150mm・約740g、¥59,800
解像度:1280×720画素、輝度:200ANSIルーメン、投影サイズ:40~100インチ、充電駆動:最大3時間、サイズ・重量:直径80×高さ150mm・約740g、¥59,800

500ml缶ほどの小さなサイズに、Android TVを搭載。本体にアプリをダウンロードすることで、Netflix、YouTube、Prime Video、DAZN、Disney+などの動画配信サービスのコンテンツを視聴できる。投影映像の傾きや焦点を自動調整する独自のオートフォーカス機能による鮮明な映像に加え、音楽再生用としても使える迫力あるサウンドの8Wスピーカーを搭載。さまざまな動画を、まるで映画館にいるような臨場感で楽しめる。バッテリーの駆動時間が長く、気軽に持ち運べることから、リビングでの映画鑑賞やゲームプレイだけではなく、ヨガやストレッチといったエクササイズ動画を見ながらの個室トレーニングの活用にも適している。Wi-Fi、Bluetooth、Chromecast経由のワイヤレス接続、HDMI、USBの有線接続に対応する。

問い合わせ先

アンカー・ジャパン カスタマーサポート

TEL:03-4455-7823


■2:圧倒的な明るさでどんなシーンでも息をのむ映像体験!|XGIMI『Halo+』

解像度:フルHD、輝度:900ANSIルーメン、画面:40~100インチ、充電駆動:約2.5時間、サイズ・重量:幅145×高さ113.5×奥行き171.5mm・1.6kg。オープン価格(参考価格¥96,800)
解像度:フルHD、輝度:900ANSIルーメン、画面:40~100インチ、充電駆動:約2.5時間、サイズ・重量:幅145×高さ113.5×奥行き171.5mm・1.6kg。オープン価格(参考価格¥96,800)

コンパクトモデルとしては最高クラスとなる900ANSIルーメンの圧倒的な明るさを実現。明暗の階調を描き出すHDR10+に対応した1080Pの解像度に加え、独自のイメージエンジンやモーション補正技術、低遅延モードも搭載されている。オートフォーカス、自動台形補正、スクリーンへの自動アジャストをはじめとしたXGIMI独自の自動調整機能を備え、キャンプ場や車内といったシーンでも映像投影を可能にしている。屋外でもクオリティの高いサウンド体感を追求し、Harman Kardon製の5Wスピーカーを2基搭載。高画質・高音質な映像の世界に浸ることができる。Android TV 10.0の採用によって、オンライン上で直接さまざまなコンテンツが楽しめる上、3D映像を投影する機能も搭載されている。

問い合わせ先

エクスジミー


■3;アウトドアでも安心して映像や音楽が楽しめる|BenQ『GS50』

解像度:フルHD、輝度:500ANSIルーメン、画面:30~112インチ、充電駆動:約2.5時間、サイズ・重量:幅186×高さ154×奥行き146mm・約2.3kg。オープン価格(EC参考価格¥90,708)
解像度:フルHD、輝度:500ANSIルーメン、画面:30~112インチ、充電駆動:約2.5時間、サイズ・重量:幅186×高さ154×奥行き146mm・約2.3kg。オープン価格(EC参考価格¥90,708)

Amazon Prime Video、YouTube、Hulu、Disney+などが楽しめるAndroid TV 9.0を搭載。最大15度までの角度調整や、オートフォーカス、自動垂直補正+手動横補正機能に加え、水滴から本体を保護するIPX2の防滴仕様、高さ70cmの落下衝撃耐性を備えた、キャンプなどでも活躍する1台。屋外など環境光が少ないシーンでの映像投影に適した「キャンプファイヤーモード」をはじめ、どんなシーンでもリアルな色表現を実現する7つのピクチャーモードを備え、5W x 2 + 10WウーファーのBluetoothスピーカーが迫力あるサウンドを再生する。人やペットが本体に近づくと照明を自動的に停止するオートブランクなど機能も豊富。Bluetoothのワイヤレス接続、HDMIやUSB-Cの有線接続に対応し、スマートフォンに充電しながらでも映像を楽しめる。

問い合わせ先

ベンキュージャパン テクニカルサポートセンター

TEL:0570-015-533


■4:エンターテインメントから仕事までをカバー|LG『CineBeam PH510PG』

解像度:HD、輝度:550ANSIルーメン、画面:25~100インチ、充電駆動:約2.5時間、サイズ・重量:幅174×高さ48×奥行き116mm・約650g。オープン価格(参考価格¥50,000)
解像度:HD、輝度:550ANSIルーメン、画面:25~100インチ、充電駆動:約2.5時間、サイズ・重量:幅174×高さ48×奥行き116mm・約650g。オープン価格(参考価格¥50,000)

多彩な動画、音声、画像ファイルから、Excel、Word、Power Point、PDFなどの簡易ファイルを、最大で100インチの大画面で表示が可能なバッテリー内蔵ポータブルプロジェクター。プレゼンなどでは本機とUSBメモリーだけを持っていけば、コンテンツの再生ができる。Bluetooth対応機器にワイヤレスでつながり、Screen Share機能により、ケーブルなしでモバイルデバイスやPCのコンテンツを楽めるほか、iOS、Androidデバイスとケーブル接続も。さらに、本機の採用するRGB LEDランプは、従来の10倍近くとなる約3万時間の長寿命タイプで、定期的にランプを交換するコストや手間がかからないこともポイントだ。付属の専用ポーチに収納すれば、バッグに入れて気軽に持ち運べる。

問い合わせ先

LGエレクトロニクス・ジャパン

TEL:0120-813-023

この記事の執筆者
主にモノ雑誌を中心に’80年代から活動するライター。トレンド製品や斬新な着想から生まれたガジェット全般の執筆に取り組む一方で、腕時計やバッグ、シューズといった、男の逸品をテーマにした記事も手がけている。