毛足の長いカーディガンに、開襟のパジャマシャツ。ボトムスはボロボロのデニムに黒い『ジャックパーセル』。ベッドの側にあったものをそのまま着てきたようなカート・コバーンのスタイルは、そのさり気なさも含めて一際クールに映った。
ファッションを真似た読者も多いだろうが、中でも『ジャックパーセル』は、とりわけ外せないアイテムのひとつ。当時は黒のレザーモデルが大人気だったが、今改めて見てみるとホワイトもぐっと新鮮に思えてくる。思い出補正を抜きにしても、大人になった今でもシンプルに格好良いと思えるデザインが、スタンダードたる所以である。
トウにあしらった“スマイル”がアイキャッチーな目印
写真左のモデルは、1988年に発売された『ジャックパーセル クラシック』をベースに、素材をレザーでアレンジしたもの。“ヒゲ”と呼ばれる、通常ヒールラベルに入るロゴがタン部分に入っており、他にもフォーム入りの履き口など、随所に当時のディテールを再現している。クラシックなスタイルを踏襲しながら、軽量性、安定性、反発性、通気性を向上させた多重構造のカップインソール「REACT HD」で履き心地を改善するなど、時代に即したアップデートも怠らない。
写真右側のブラックのモデルは、素材にキャンバスを採用したオーセンティックなデザイン。素材感含めた軽快な表情は、頑張りすぎない今の気分にもしっくりとくる。青春時代と同じように、ヴィンテージデニムを合わせるのはもちろん、タックインしたトップスとクロップドのスラックスに合わせて、隙間からソックスを覗かせるなど、今っぽいスタイルにもよく似合う。
問い合わせ先
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
Faceboook へのリンク
Twitter へのリンク
- PHOTO :
- 多田悟(Rooster)
- STYLIST :
- 仲唐英俊(TABLE ROCK.STUDIO)
- WRITING :
- 佐藤哲也