「アディダス オリジナルス」の『スーパースター』が初登場したのは1970年のこと。当時は、バスケットボール選手が履くためのスポーツシューズであったが、1980年代初頭、ランDMCの登場により、全ては一変した。トラックスーツやレザージャケットに身を包み、足元は紐なしの『スーパースター』というスタイルで固めた彼らのセンセーショナルな登場は、ただのスポーツギアだったスニーカーをストリートウエアの定番へと押し上げたのである。
実際に、ブルックリンの写真家、ジャメル・シャバズが手掛けたオールドスクールのバイブル的な一冊『バック イン ザ デイズ』には、キッズから大人まで、多くの人の足元を『スーパースター』が飾っており、ストリートにおけるステイタスアイテムであったことがよく分かる。そして、誕生から50年以上経った今でも、永遠のマスターピースとして君臨し続けているのだ。
エバーグリーンな輝きを放つシェルトゥのデザイン
写真左の白い『スーパースター』は、1970年当時のオリジナルモデルと同じ素材、プロポーション、スタイルで復刻した今季の新作モデル。スリーストライプとカラーを合わせたヒールタブや、アイコニックなラバー製のシェルトゥを配したデザインは、今なお色褪せることがない。ブラックの『スーパースター』は、前述の象徴的なディテールはそのままに、素材にヴィーガンレザーを採用したモデル。普遍的なデザインだが、プロテクションを高めることで履き心地はもちろん飛躍的に向上している。
ランDMCだけでなく、スケート界のレジェンド、ゴンズことマーク・ゴンザレスをはじめ、ミュージシャンのファレル・ウィリアムスなど数多のスタイルアイコンに愛される1足は、まさに永世定番の称号が相応しい。
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- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 多田悟(Rooster)
- STYLIST :
- 仲唐英俊(TABLE ROCK.STUDIO)
- WRITING :
- 佐藤哲也