着用したとき、最も素材の質感を味わえるのがニットである。なかでもカシミヤ素材は、とろけるような柔らかさに加え、体を包み込む安心感と暖かさに満たされる。着用する本人を幸せな気持ちにさせる、淡いベージュやグレー、アイボリーといった色彩にモダン・ジェントルマンの品格が宿る。本稿では、ファッション・アパレル業界で今、重要なキーワード“サステイナブル”を取り入れたカシミヤニットに注目した。再生カシミヤニットであってもカシミヤ100%と変わりないから、環境優しいニットをと考えているのであればおすすめだ。
持続可能な生活が問われる今、再生カシミヤニットに着目
ファッション・アパレル業界で今、重要なキーワードは“サステイナブル”である。持続可能な社会をファッションの分野で、いかに支えられるのかが問われている。
今日では1980年代にエコロジーなスタイルが再認識され、今日の課題となっている。
そこで広範囲に展開するファッションのアイテムのなかにあって、カシミヤニットについても、再生素材のカシミヤを使った製品が登場しているのだ。
再生カシミヤニットは2種類ある。まず、カシミヤを紡績する際に生じる、細かい毛を糸にして編み上げた製品。もうひとつが、在庫となったデッドストックのカシミヤニットの糸をほどき、紡績し直したあと、製品化したもの。
どちらも、新たな再生カシミヤニットとして注目され、革新的なブランドは、すでに製品を手掛けている。気になる風合いは、加工技術の向上もあり、カシミヤ100%のニットに匹敵するレベルまで来ている。
※価格はすべて税込です。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2021年秋冬号
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- PHOTO :
- 小池紀行(パイルドライバー)
- STYLIST :
- 四方章敬
- EDIT&WRITING :
- 矢部克已(UFFIZI MEDIA)