日々忙しく過ごす大人の女性にとって絶好の癒しの場といえる温泉。日常から解放された空間で、極上の湯にゆったり浸かり、心身共にリフレッシュするのは最高の贅沢です。

ただ、旅行情報誌や予約サイトを見ると、温泉宿の数が多すぎて、なかなか行き先の候補が絞り込めずに悩んでいる人も多いのでは?

そこで、全国2,500以上のスポットを巡った経験のある、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんから、本当に疲労回復効果を実感できた温泉宿5軒をピックアップしてもらいました。

本記事でお届けするのは、福島県塙町にある「湯岐(ゆじまた)温泉 和泉屋旅館」です。こちらのお宿の自慢は全国でも超レアな自噴泉のお湯。その魅力をご紹介します!

 
植竹深雪さん
温泉ジャーナリスト
(うえたけ みゆき)全国各地の2500スポット以上を巡っている温泉愛好家。フリーアナウンサー、温泉ジャーナリストとして、テレビ番組をはじめ、さまざまなメディアで活躍中。著書に『からだがよろこぶ! ぬる湯温泉ナビ』(辰巳出版)がある。
公式サイト

湯舟のすぐそばに源泉が!希少価値ある「和泉屋旅館」の自噴泉

歴史を感じさせつつリニューアルを重ねた快適空間
歴史を感じさせつつリニューアルを重ねた快適空間

福島県の南東部。茨城県との県境に近い湯岐温泉は、約500年の歴史をもつ湯治場。「和泉屋旅館」はその開湯以来、“湯守”として源泉を守り続けてきた由緒あるお宿で、現在のご主人は20代目にあたるといいます。

そんな「和泉屋旅館」の魅力といえば、“自噴泉”だと植竹さん。

足元から温泉が湧く「鹿の湯」
湯舟のすぐ近くに源泉がある「鹿の湯」
「八幡の湯」(男湯)
「八幡の湯」(写真は男湯)は「鹿の湯」より湯温が高め

「和泉屋旅館で特におすすめなのは、自噴泉の『鹿の湯』。湯舟のすぐそばから源泉が湧いてくるんです。源泉かけ流しを謳う温泉施設は数多くありますが、和泉屋旅館のような自噴泉はきわめて希少な存在。単に珍しいだけでなく、自噴泉は湯の鮮度が抜群です。

一口に源泉かけ流しといっても、源泉からかなり離れたところにある温泉施設の場合、湯を引く過程で空気に触れるなどして、泉質特有の成分が酸化、劣化してしまうおそれが否めません。一方、自噴泉の場合、温泉の恩恵がダイレクト。生まれたての温泉には自然のままの成分が凝縮されていて、入ってみると本物の湯の効果を実感できるかと思います」(植竹さん)

とろみのある極上ぬる湯で「疲労回復&美肌」のW効果

では、実際のところ「和泉屋旅館」でどのような疲労回復効果が得られるのでしょうか。

「和泉屋旅館の源泉温度は38度〜39度ほど。長く浸かってものぼせないどころかずっと浸かりたくなる心地よさです。体温に近い40度未満のぬる湯には副交感神経を優位にする作用があり、快眠効果が期待できます。私の場合、就寝の1時間半前くらいにゆっくり浸かると、その夜は泥のように眠れ、翌朝の目覚めも驚くほどスッキリでした。

日々過酷なストレスに晒されて夜の寝つきが悪かったり、朝の起床時にいつも寝足りない感じや気怠さがあったりする方には、ぜひこの感覚を堪能していただきたいと思います」(植竹さん)

布団の寝心地が極楽との口コミ評価も
布団の寝心地が極楽との口コミ評価も

「ちなみに、こちらのお湯はpH高めのアルカリ性で、上質のローションのようなとろみが。ついお肌を撫でたくなるような気持ちのよい浴感で、湯上り後は疲労回復だけでなく、つるつるすべすべ効果も期待できますよ」(植竹さん)

地元の食材をふんだんに使った料理や地酒にもこだわりが!

「はなわ牛」を使ったコース料理
「はなわ牛」を使ったコース料理

温泉宿の醍醐味といえば、お湯だけでなく料理にも。「和泉屋旅館」では、地元・福島県塙町の霜降り黒毛和牛「はなわ牛」、福島県郡山市のブランド米「あさか米」、そしてご主人自らが市場に買い付けに行く旬の新鮮な魚など、こだわりの食材を生かしたコースがあり、大満足できること間違いありません。

「和泉屋旅館ではレアな地酒の種類も豊富で、女将さんと相談しながらその日の食事や自分の好みに合うものを選ぶ楽しさも。また、宿泊するお部屋ごとに食事用の個室が用意されているので、感染症対策という点でも安心です」(植竹さん)


以上、疲労回復効果が実感できる温泉として、「湯岐温泉 和泉屋旅館」をご紹介しました。温泉宿を選ぶ際、源泉かけ流しかどうかをチェックする人は多いかと思いますが、それだけで満足せず自噴泉という要素にもこだわってみてはいかがでしょうか?

※外出時には新型コロナウィルスの感染対策を十分に講じ、最新情報は公式HPなどでご確認ください。

問い合わせ先

関連記事

PHOTO :
株式会社リバティー
WRITING :
中田綾美
EDIT :
谷 花生