「紙礫」ってなんと読む?「かみいしらく」ではないですよ!

明日・2月18日は、『エアメールの日』です。

明治44年(1911年)の2月18日、インドで、初めて飛行機を使って郵便物が運ばれた日なのです。

インド北部の都市・アラーハーバードで開催された博覧会でのアトラクションとして、9km離れた街の郵便局まで、約6,000通の郵便物が届けられたのだとか。現在では、世界各国宛てにエアメールを気軽に送ることができますが、海路での物流が一般的だった当時としては画期的な輸送方法であったようです。

本日は、「手」「紙」という漢字を使った難読熟語クイズをお送りします。

【問題1】「手弱女」ってなんと読む?

「手弱女」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「か弱く、たおやかで優美な女性。」という意味の言葉です。

<使用例>

「彼女、ぱっと見はいかにも手弱女という風情だけれど、実は芯の強い、手ごわい性格よ。」

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 手弱女(たおやめ/たわやめ)です。

学生時代、国語の授業で習った言葉ではないでしょうか?
学生時代、国語の授業で習った言葉ではないでしょうか?

「手弱女(たおやめ)」という言葉は、実は「万葉集」の昔から登場している日本語です。

和歌の歌風について、

・女性的で優美、繊細な歌風=たおやめぶり(手弱女振り)

・男性的でおおらかな歌風=ますらをぶり(益荒男振り)

が対語になっています。

「手弱女(たおやめ/たわやめ)」は、「女性としての魅力を使って仕事をする遊女(うかれめ・あそびめ・たわれめ)」を意味する言葉として使われた歴史もあるようで、

本来の意味としては女性美に対する誉め言葉ではありますが、

現代的な感覚では「あざとい女性」的なニュアンスもあるようです。…大変面白い日本語ですね!

さて、2問目に参りましょう。 

【問題2】「紙礫」ってなんと読む?

「紙礫」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「紙を丸めて硬くしたもの。」の事です。

<使用例>

「デジタルメッセージが増えて、書き損じの紙礫、なんてものも、見なくなったわね。」

読み仮名5文字です。
読み仮名5文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に!!
正解は↓に!!

正解は… 紙礫(かみつぶて)です。

「礫(つぶて)」は「小さな石。小石や岩石のかけら。」を意味する言葉です。

例文のごとく、最近ではあまり見かけなくなりましたね。

しかし、デジタルメッセージが増えたからこそ、たまのお手紙のぬくもりは、ひとしおですよね。ここぞ、という時に、したためてみてはいかがでしょうか?

*** 

本日は、2月18日『エアメールの日』にちなんで、「手」「紙」という字の入った難読熟語から、 

・手弱女(たおやめ/たわやめ)

・紙礫(かみつぶて)

などの読み方をおさらいいたしました。 

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:ニッポン旅マガジンウェブサイト/『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱