1937年にイギリス中部のレスターで創業した「パンセレラ」。その最大の特徴は“ファイン リンクド トゥ”と呼ばれるつま先の閉じかがり仕上げにある。滑らかで均一な継ぎ目に仕上げることで、履いた時に足先に感じるゴロつき感がなく、足と一体化したかのごとく吸い付くような履き心地を享受する。その優れた縫製技術こそ、「パンセレラ」の真骨頂であり、多くの支持を集める理由だ。今では他のメーカーが生産効率を上げるため合理的な製法を取り入れる中、「パンセレラ」は、80年余にわたり連綿と受け継がれた伝統を守り続け、品質重視なものづくりにこだわっている。
春の装いを仕上げる「パンセレラ」のオーセンティックなアーガイルパターン
「パンセレラ」の特徴は、先述の閉じかがり仕上げだけに留まらない。絶妙なテンションがかかった口ゴムは、締め付けすぎてふくらはぎに跡がついたり、ましてや緩くて何度もあげ直したりしない、スマートな所作に結び付く。かかと部分のアールもポイントのひとつ。かかとの形に自然と沿わせながら脱げないように編み立てるには熟練の職人技が必要なのだ。
いつもなら汎用性の高い無地を選びがちだが、レザーの短靴との組み合わせの妙を楽しむ意味でも、伝統的なアーガイル柄を選んでみてはどうだろう。足元に程よいアクセントを加味し、ジャケパンスタイルにこなれ感を生む。カラーも同系色でまとめたものを選べば、穏やかなコントラストが足元にポイントを作ってくれる。スラックスの裾からちらりと覗く柄は、周囲にスタイリッシュな個性を印象付けてくれるはずだ。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- MEN'S Precious編集部
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- PHOTO :
- 島本一男(BAARL)
- STYLIST :
- 河又雅俊
- WRITING :
- 佐藤哲也