2018年が「戌」年なのはもうご承知だろうが、干支としては「戊戌(つちのえいぬ)」になる。陰陽五行説において、相互作用を判ずるのに重要な十干(じっかん、天干ともいう)である「戊(茂に通じる意、成長を表す)」のほうが、その年の傾向等を知るには重要なのかもしれないが、実は十二支のほうが、春秋戦国時代に考えられた十干よりもはるか以前から使われていたという。中国大陸から日本には十干と十二支がともに伝わったといわれるが、現代においては圧倒的に十二支の認知度が高いわけで、十二支のしぶとさというか、生命力の強さが感じられる。

 ちなみに、十二支11番目の戌は、草木等が枯れる一方で新しい命や力を宿している状態の意があるともいわれている。この考え方自体は日本的な陰陽五行思想に由来するものだが、いにしえより残る「戌」の語が現代にもたらしている意味のひとつとして、頭に入れておいていいかもしれない。

縁起のいい「犬」を、巧みにデザインしたスニーカー

トッズの「2018 New Year Shoes」。メンズはブラック&ホワイトのコンビカラー、ガンメタリックのメタルバックルが配されてる。バックルエンドには犬の足型があしらわれている。¥88,000(トッズ・ジャパン)
トッズの「2018 New Year Shoes」。メンズはブラック&ホワイトのコンビカラー、ガンメタリックのメタルバックルが配されてる。バックルエンドには犬の足型があしらわれている。¥88,000(トッズ・ジャパン)

 ところで、日本そして中国には、その年の干支(正確には支)にまつわるものを身につけることで、好運が訪れるという考え方が根強くある。そうなると今年の良運の持ち主は愛犬家かもしれないが、どれだけ犬好きでも始終肌身離さずというのは難しいわけで、犬にまつわるファッションアイテムなども気になるところ。もっとも、あからさまに「犬グッズ」的に見えるものは、紳士としては少し抵抗がある。

 トッズがこの度発表したリミテッドエディション「2018 New Year Shoes」は、犬のアイコンを巧みにあしらったスリッポンスニーカーだ。まず、履いているときには見えないインソールに大きく犬の足跡が。さらにトッズのシグネチャー「T」を組み合わせたメタルバックルにも、巧みに犬の足裏が配されている。アッパーにはエレガントなソフトレザーを採用し、トッズおなじみのペブル(突起)があるオリジナルラバーソールなど、高いクオリティの靴づくりは堅持されている。また、ウィメンズはホワイト&レッドのカラーで展開されているので、ペアで揃えてもいいかもしれない。

トッズおなじみのペブル(突起)が配されたオリジナルのラバーソールを採用。
トッズおなじみのペブル(突起)が配されたオリジナルのラバーソールを採用。

 2月18日からの春節にあわせて、世界のトッズ ブティックの限定店舗で展開されるこの「2018 New Year Shoes」。それに先んじて、日本ではトッズ表参道店・大丸東京店・小田急新宿店・大丸心斎橋店の各トッズ ブティックにて1月2日より発売予定。新年の開運を、まず足元に託してみるのはいかがだろうか。

ウィメンズの「2018 New Year Shoes」。ゴールドカラーのメタルバックルに、レッド&ホワイトのコンビカラー。¥88,000(トッズ・ジャパン)
ウィメンズの「2018 New Year Shoes」。ゴールドカラーのメタルバックルに、レッド&ホワイトのコンビカラー。¥88,000(トッズ・ジャパン)

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