「ゴヤール」は、1853年にフランソワ・ゴヤールによって設立。しかし、そのルーツを辿ると1792年に設立された衣類や貴重品などを収納する高価な木箱を製造する会社に行き着くことから、その歴史は約230年もの堆積がある。歴史が培った崇高なクラフツマンシップは、メゾンの創業者フランソワ・ゴヤールから、その息子のエドモン・ゴヤールに継承されて大きく発展を遂げると、フランスでも有数のメゾンに成長。古くは稀代のウェルドレッサーとして知られるウィンザー公をはじめ、パブロ・ピカソ、エディット・ピアフといった王室、芸術界の名だたる面々が顧客に名を連ね、現在に至るまで世界中のVIPを魅了する由緒あるメゾンとして知られている。

年月を重ねるごとに美しさが増幅する『ゴヤールディン キャンバス』

バッグ¥250,800(ゴヤール ジャパン)

そんな数多の洒落者を魅了したのが、メゾンのシグネチャー マテリアル『ゴヤールディン キャンバス』だ。リネンとコットンをベースに天然樹脂でコーティングを施したしなやかさと耐水性、防腐性を併せ持つ素材に、アイコニックな杉綾模様を配したもの。この美しいジオメトリックパターンは、水路に沿って浮かぶ丸太から着想を得たもので、精緻なドットを杉綾状に配置し、ゴヤールの名前の中心文字である「Y」の連なりを表現している。そんな『ゴヤールディン キャンバス』をボディに使い、ハンドルやパイピング部分をカーフスキンでコントラストを効かせたのが、写真の『ヴォルテール バッグ』である。縦型のスクエアなシルエットは、収納力も高く使い勝手に優れているので ゴヤール ジャパン TEL:050-3852-3691幅広いシチュエーションで活躍してくれる。内側にはアタッチポケットを備えており、細かい仕分けも便利。

また、鮮やかなイエローコットンのライニングで収納物を見つけやすいのもポイント。何より、周囲の衆目を集めるオールオーバープリントでありながら、しっかりと品格を担保しているのはクラシックな『ゴヤールディン キャンバス』ならでは。およそ130年以上前に開発されたとは思えないモダニティとオーセンティシティが同居する柄使いが、時を超えた普遍的な魅力を放っているのだ。

※掲載商品の価格は、税込みです。

問い合わせ先

ゴヤール ジャパン

TEL:050-3852-3691

この記事の執筆者
名品の魅力を伝える「モノ語りマガジン」を手がける編集者集団です。メンズ・ラグジュアリーのモノ・コト・知識情報、服装のHow toや選ぶべきクルマ、味わうべき美食などの情報を提供します。
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PHOTO :
島本一男(BAARL)
STYLIST :
河又雅俊
WRITING :
佐藤哲也