ネイビースーツは、シャツとタイのVゾーンのつくり方しだいで、様々なスタイルを楽しむことができる。ゆえに、ネイビースーツは男の基本スタイルとして、生涯を共にする普遍的なアイテムに成り得るのだ。

 まず、伊達男に不可欠なクールなVゾーンの実践。合わせるスーツは、ツヤのある上質な生地を使ったものが望ましい。そのスーツを元に、シャツとタイを無地でコーディネートすることが、シックなVゾーンをつくるソリューションだ。

 無地のシャツは、白と淡いブルーの2種類。淡いトーンでも、決してイエローやピンクのシャツは選ばない。カラーシャツは、限りなく無色に近い寒色系に留めることで、フォーマルに通ずる、より正統的な胸元が演出できるからだ。

 一方、タイは、シルクを中心にツヤのある素材が最適。光沢のある無地のシルクは、必ずシックなVゾーンを表現できる。

 柄を排除したシャツとタイの胸元は、クールな表情に高貴な香りが加味され、究極のダンディズムへと誘うのである。

ツヤのあるネイビーの胸元、これぞ完璧なスーパーシック!

上質なスーツに、襟元を引き締めたシャツを合わせ、滑らかなタイを飾る。ストイックにしてシックなVゾーンだ。スーツ¥600,000〈チェサレ アットリーニ〉・シャツ¥76,000〈フライ〉・タイ¥16,000〈ルイジボレッリ〉/以上伊勢丹新宿店 カラーピン¥2,300(フェアファクスコレクティブ〈フェアファクス〉) チーフ¥8,000(ヴァルカナイズ・ロンドン〈ターンブル&アッサー〉)
上質なスーツに、襟元を引き締めたシャツを合わせ、滑らかなタイを飾る。ストイックにしてシックなVゾーンだ。スーツ¥600,000〈チェサレ アットリーニ〉・シャツ¥76,000〈フライ〉・タイ¥16,000〈ルイジボレッリ〉/以上伊勢丹新宿店 カラーピン¥2,300(フェアファクスコレクティブ〈フェアファクス〉) チーフ¥8,000(ヴァルカナイズ・ロンドン〈ターンブル&アッサー〉)

まずはドレスシャスの王道、洗練の「白シャツ」を選ぶ

左/チョークストライプのスーツには、スカーフのようにやわらかく仕立てた、セッテピエゲ(7つ折り)のタイがエレガントだ。スーツ¥110,000(エストネーション〈タリアトーレ〉) シャツ¥23,000〈オリアン〉・チーフ¥3,800〈アルバート サーストン〉/以上ビームス 銀座タイ¥49,000(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター〈フランコミヌッチ〉) タイバー¥7,800(フェアファクスコレクティブ〈フェアファクス〉)
右/やわらかな光沢を放つキメの細かいシルクの生地によって、フォーマルな香りを漂わせるスーツ。これに、織り柄のストライプを配したタブカラーシャツを合わせ、ブルーグレーのソリッドタイを結ぶ。わずかな色彩の組み合わせに留めた、寡黙な伊達男のスタイル。スーツ¥536,000 ・シャツ¥37,000(カルーゾプレスルーム) タイ¥16,000〈フランコ バッシ〉・チーフ¥3,800〈アルバート サーストン〉/以上ビームス 銀座
左/チョークストライプのスーツには、スカーフのようにやわらかく仕立てた、セッテピエゲ(7つ折り)のタイがエレガントだ。スーツ¥110,000(エストネーション〈タリアトーレ〉) シャツ¥23,000〈オリアン〉・チーフ¥3,800〈アルバート サーストン〉/以上ビームス 銀座タイ¥49,000(バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター〈フランコミヌッチ〉) タイバー¥7,800(フェアファクスコレクティブ〈フェアファクス〉)
右/やわらかな光沢を放つキメの細かいシルクの生地によって、フォーマルな香りを漂わせるスーツ。これに、織り柄のストライプを配したタブカラーシャツを合わせ、ブルーグレーのソリッドタイを結ぶ。わずかな色彩の組み合わせに留めた、寡黙な伊達男のスタイル。スーツ¥536,000 ・シャツ¥37,000(カルーゾプレスルーム) タイ¥16,000〈フランコ バッシ〉・チーフ¥3,800〈アルバート サーストン〉/以上ビームス 銀座

品のよさは別格、淡い「ブルーシャツ」を巧みに応用

左/生地の表面で滑らかな光沢感を放つ、モヘア混のスーツには、凹凸感が特徴のジャカードタイを合わせることで、味わい深い素材の対比を生み出す。印象に残る胸元は、素材の見極めもポイントだ。スーツ¥86,000〈チェルッティ1881〉・シャツ¥36,000〈フィナモレ〉/以上伊勢丹新宿店 タイ¥12,000(エストネーション〈エストネーション〉) チーフ¥4,000(フェアファクスコレクティブ〈フェアファクス〉)
右/わずかに見えるチェック柄のスーツに、軽やかなニッ トタイとオックスフォード地のブルーシャツがよくな じむ。ネイビースーツを爽やかに着こなす、春夏にふ さわしいVゾーンだ。スーツ¥254,000〈ベルヴェスト〉・ シャツ¥23,000〈オリアン〉・タイ¥10,000〈アスコッ ト〉・チーフ¥3,800〈アルバート サーストン〉/以上ビ ームス 銀座 タイバー¥7,800(フェアファクスコレ クティブ〈フェアファクス〉)
左/生地の表面で滑らかな光沢感を放つ、モヘア混のスーツには、凹凸感が特徴のジャカードタイを合わせることで、味わい深い素材の対比を生み出す。印象に残る胸元は、素材の見極めもポイントだ。スーツ¥86,000〈チェルッティ1881〉・シャツ¥36,000〈フィナモレ〉/以上伊勢丹新宿店 タイ¥12,000(エストネーション〈エストネーション〉) チーフ¥4,000(フェアファクスコレクティブ〈フェアファクス〉)
右/わずかに見えるチェック柄のスーツに、軽やかなニッ トタイとオックスフォード地のブルーシャツがよくな じむ。ネイビースーツを爽やかに着こなす、春夏にふ さわしいVゾーンだ。スーツ¥254,000〈ベルヴェスト〉・ シャツ¥23,000〈オリアン〉・タイ¥10,000〈アスコッ ト〉・チーフ¥3,800〈アルバート サーストン〉/以上ビ ームス 銀座 タイバー¥7,800(フェアファクスコレ クティブ〈フェアファクス〉)

※価格はすべて参考価格です。※2015年春号掲載時の情報です。

この記事の執筆者
TEXT :
矢部克已 エグゼクティブファッションエディター
BY :
MEN'S Precious2015年春号絶対的品格が漂う、 ネイビースーツ のスタイル学
ヴィットリオ矢部のニックネームを持つ本誌エグゼクティブファッションエディター矢部克已。ファション、グルメ、アートなどすべてに精通する当代きってのイタリア快楽主義者。イタリア在住の経験を生かし、現地の工房やテーラー取材をはじめ、大学でイタリアファッションの講師を勤めるなど活躍は多岐にわたる。 “ヴィスコンティ”のペンを愛用。Twitterでは毎年開催されるピッティ・ウォモのレポートを配信。合わせてチェックされたし!
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クレジット :
撮影/小池紀行(パイルドライバー/静物) スタイリスト/村上忠正 構成・文/矢部克已(UFFIZI MEDIA)