食品ロス削減を前進させる「MARUNOUCHI TO GO プロジェクト」とは

「MARUNOUCHI TO GO プロジェクト」ポスター
「MARUNOUCHI TO GO プロジェクト」への参加店舗は、このポスターが目印に。

毎日の暮らしにおける選択の中で、欠かせない視点となったSDGs。“食”のサステナブルもますます進化を続けています。とはいえ、食品ロスや地産地消など、“食”を取り巻く現状は、まだまだ課題が山積みです。

環境省によれば、日本で年間約600万トン発生している「食品ロス」のうち、約120万トンが、飲食店などの外食産業から発生しているそう。そんな「食品ロス」を削減しようと、現在、三菱地所による「MARUNOUCHI TO GO プロジェクト」が開催中です。

本プロジェクトは、飲食店で食べきれなかった料理を持ち帰りできるよう、「TO GO BOX」と呼ばれる専用容器と紙袋を無料で配布し、食品ロス削減へつなげることを目的としたもの。大手町、丸の内、有楽町エリアにある約74店舗で実施しています。

オフィスビルで発生した段ボール古紙を使用!環境に優しい「TO GO BOX」

MARUNOUCHI TO GO プロジェクトイメージ
使用される「TO GO BOX」の容器と紙袋

持ち帰りの際に使用される「TO GO BOX」にはもちろん、環境に配慮した容器と紙袋が採用されています。容器は、サトウキビの搾りかす「バガス」という天然素材を100%使用したもの。電子レンジでの使用も可能なので、自宅に帰ってそのまま温めることができるのも嬉しいポイントです。

また紙袋には、丸の内エリアのオフィスビルなどで発生した、段ボール古紙を100%使用。回収した数量に相当する製品を生産するというクレジット方式を採用し、環境に優しい紙袋が用意されています。利用後はもちろんリサイクル可能です。

洗練されたロゴ&パッケージデザインにもご注目!

MARUNOUCHI TO GO プロジェクトロゴ
「MARUNOUCHI TO GO プロジェクト」のロゴ

本プロジェクトのシンボリックなロゴデザインを手掛けたのは、グラフィックデザイナーの廣村 正彰(ヒロムラ マサアキ)さん。料理を想起させるスプーンとフォークモチーフから、ラインがのびて円弧を描くことで「エコシステムの循環」が表現されています。本プロジェクトを通じて、森林保護や緑化推進につながるよう、カラーには落ち着いたグリーンを採用したそう。

食品ロス削減へのメッセージがひと目で分かるデザインながら、オフィス帰りにも違和感なく持ち帰ることのできるシンプルなパッケージもポイントです。


以上、丸の内エリアの飲食店で現在開催中の「MARUNOUCHI TO GO プロジェクト」についてご紹介しました。お持ち帰りを快適にしてくれるこの取り組みが、食品ロス削減へとつながっています。対象店舗については、下記のボタンからチェックしてみてくださいね!

「MARUNOUCHI TO GO プロジェクト」詳細

この記事の執筆者
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WRITING :
池尾園子