「ハリー・ウィンストン」が創業した、アールデコ時代のデザイン様式を想起させる端正なデザイン。完璧な黄金比率で構築されたレクタンギュラーのケースフォルムが印象的な“HW アヴェニュー”コレクションは、ブランドのウォッチメイキングを象徴するアイコンとして、世界中の女性から羨望の視線を集めています。
幅広いバリエーションを展開するこのコレクションですが、なかでも日本の女性たちに高い人気を誇るのが“HW アヴェニューCミニ”。よりスレンダーで小ぶりなサイズ感がエレガントなジュエリーウォッチが、これまでにない意匠を取り入れ、限定モデルとして誕生しました!
満開の桜を映した “HW アヴェニューCミニ・ブルーミング スノー”
今回発表されたふたつの限定モデル、 “HW アヴェニューCミニ・ブルーミング スノー”と“HW アヴェニューCミニ・エリプティック”。いずれも“HW アヴェニューCミニ”で初めて、ケースサイドにダイヤモンドをセッティングし、スレンダーなレクタンギュラーケースの美をさらに引き立てます。
ひとつ目の“HW アヴェニューCミニ・ブルーミング スノー”は、ダイヤルに施された108個のダイヤモンド、38個のイエローサファイア、36個のピンクサファイアが織りなすデリケートな色彩の美と輝きが、この上なく華やかなジュエリーウォッチ。満開に咲き誇るのは刹那、やがて散っていく儚さゆえにその美しさが特別なものとなる桜を、“HW アヴェニューC”コレクション初となるスノーセッティング・ダイヤルで表現しました。
スノーセッティングとは、 さまざまなサイズのジェムストーンを隙間なくセッティングする高度な宝飾技法。表面からは地金がほとんど見えないことから、 ジェムストーンの輝きが最大限に引き出され、比類なき輝きが生まれます。
“HW アヴェニューCミニ・ブルーミング スノー”では、透徹の輝きを放つダイヤモンドに加えて、イエロー、ピンクのカラーサファイアをスノーセッティングで施すことによって、従来のイメージとはまた異なる華やぎとエレガンスが授けられました。
ブラック・マザー・オブ・パールが妖艶に輝く、“HW アヴェニューCミニ・エリプティック”
ふたつ目は、ダイヤモンドで彩られたセンターのオーバルモチーフが印象的な、“HW アヴェニューCミニ・エリプティック”。今回は新たにブラック・マザー・オブ・パール文字盤を採用し、従来のシックな雰囲気に程よいモード感が加味されました。
光の角度によって色や表情を変えるブラック・マザー・オブ・パール。ブランド創始者のハリー・ウィンストンは、「世の中にふたつとして同じダイヤモンドはない」という言葉を遺しましたが、ブラック・マザー・オブ・パールも然り。透き通ったダイヤモンドの存在感を際立たせる、神秘的なブラック・マザー・オブ・パールの輝きが、手元をグラマラスに彩ります。
注目したいのは、イエローゴールドケースの復活! “HW アヴェニュー”コレクションはもとより、「ハリー・ウィンストン」のレディスモデルにイエローゴールドが採用されるのはとても久しぶり。ローズゴールドとはまた異なる、80〜90年代の華やかなムード漂うイエローゴールドは、ラグジュアリーウォッチ界の新たなトレンドとして見逃せません。
5月に発表された“HW アヴェニュー・クラシック ムーンフェイズ”、そして今回の“HW アヴェニューCミニ”のふたつの限定モデルと、“HW アヴェニュー”コレクションをフォーカスした2022年前半の「ハリー・ウィンストン」。ラグジュアリーウォッチ市場が世界的に活況を見せている現在、他コレクションやハイジュエリーウォッチの新作も、もしかしたら期待していいかもしれません。
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト