英国の服飾史を代表すると言っても過言ではない、名品アウター「バブアー」。
その魅力は、決して英国王室に愛されているからだけではなく、英国上流階級のカントリーウエアとして、絶大な人気を誇っていることからもわかります。英国ドラマや英国が舞台の映画を見ると、バブアーを着た紳士が頻繁に出てくるので、その状況がよくわかるでしょう。
バブアーと、やはり王室御用達のブーツメーカー「ハンター」のゴム長靴と。このふたつを身にまとい牧草地帯を歩く…これぞまさに、最も英国的な英国人スタイルなのです。
さて、バブアーは2010年頃から新たなブームになりました。
それまでカントリーウエアとして親しまれていたこのアウターを、モードスタイルに合わせたり、お洒落な街着として着るファッショニスタたちが登場したのです。ファッション界の先端をゆくモデルなど、女性たちもこの動きを敏感にとらえ、愛用したことでブームはさらに加速しました。それまでオーセンティックな英国紳士に愛されてきたアウターが、レディスのファッションアイテムとして取り入れられたわけです。
発売中のPrecious2月号でも、女優の知花くららさんがバブアーを着用している写真が掲載されていますが、とってもキュート! 今や、男も女も、バブアーのお洒落さから目が離せない!といった感じです。
女性ならデニムに! 男性ならスーツにはおって!
現在、バブアーにはさまざまなモデルがありますが、代表的なのが「ビデイル」と「ビューフォート」。コンパクトな「ビデイル」はデニムなどにも好相性! 女性ならスカート+ロングブーツに「ビデイル」というのもお洒落! 一方、ゆったりシルエットの「ビュフォート」は、男性のスーツの上にはおるのもかっこいいのです。
本来カントリースタイル用だった、ともするとワークウエアといってもいいものが、多くの人に愛されてきた時間の積み重ねを経て、洗練のファッションアイテムへと大変身を遂げたわけです。
色は、カーキと濃紺。英国人気質を気取るなら断然カーキを選択すべし! グレーにもベージュにもデニムにもチノパンにも・・・どんな色、どんなアイテムにもベストマッチ! 濃紺はノーブルでよりシティな香りがします。オーセンティックなグレーや、グレンチェックに合わせてもいいですね。
ちなみに私は、カーキと濃紺の2着のバブアー(モデルはともに「ビデイル」)を持っています。カーキのバブアーはもっぱら愛息(=ジャック・ラッセル・テリア、1歳4か月)の散歩用に。濃紺のバブアーは休日お出かけ用に愛用しています。それだけで、東京の街がロンドンに見えてくるから不思議です。
バブアーは、セレクトショップをはじめ、各種モデルの入手も容易。さらに、かつてのような独特の匂いもほとんどなく、街着としてもより便利になりました(匂いがしなくなったのが、ちょっと寂しくもありますが…)。
ノンシャランに、ガシガシと着たい、名品中の名品アウター=バブアー。あなたも1着いかがですか?
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- アンドリュー橋本 Precious非公式キャラクター