英国の服飾史を代表すると言っても過言ではない、名品アウター「バブアー」。

バブアーのロゴとロイヤルワラント(王家御用達)のマーク

その魅力は、決して英国王室に愛されているからだけではなく、英国上流階級のカントリーウエアとして、絶大な人気を誇っていることからもわかります。英国ドラマや英国が舞台の映画を見ると、バブアーを着た紳士が頻繁に出てくるので、その状況がよくわかるでしょう。

バブアーと、やはり王室御用達のブーツメーカー「ハンター」のゴム長靴と。このふたつを身にまとい牧草地帯を歩く…これぞまさに、最も英国的な英国人スタイルなのです。

バブアーに、ハンターのブーツ! これで英国紳士のカントリースタイルが完成! ただしここは日本だ・・・とほほ。ちなみに英国人はゴム長靴のことを”ウェイリー”と言ったりします。19世紀、ウォータールー(ワーテルロー)の戦いでナポレオンを破ったウェリントン公にちなんで、ゴム長靴を「ウェリントン・ブーツ」と呼び、それを略して”ウェイリー”。なんかちょっとかっこいい!

さて、バブアーは2010年頃から新たなブームになりました。

それまでカントリーウエアとして親しまれていたこのアウターを、モードスタイルに合わせたり、お洒落な街着として着るファッショニスタたちが登場したのです。ファッション界の先端をゆくモデルなど、女性たちもこの動きを敏感にとらえ、愛用したことでブームはさらに加速しました。それまでオーセンティックな英国紳士に愛されてきたアウターが、レディスのファッションアイテムとして取り入れられたわけです。

発売中のPrecious2月号でも、女優の知花くららさんがバブアーを着用している写真が掲載されていますが、とってもキュート!  今や、男も女も、バブアーのお洒落さから目が離せない!といった感じです。

Precious2月号(2018年1月6日発売)より。知花くららさんのバブアースタイル! かわいい!

女性ならデニムに! 男性ならスーツにはおって!

現在、バブアーにはさまざまなモデルがありますが、代表的なのが「ビデイル」と「ビューフォート」。コンパクトな「ビデイル」はデニムなどにも好相性!  女性ならスカート+ロングブーツに「ビデイル」というのもお洒落! 一方、ゆったりシルエットの「ビュフォート」は、男性のスーツの上にはおるのもかっこいいのです。

本来カントリースタイル用だった、ともするとワークウエアといってもいいものが、多くの人に愛されてきた時間の積み重ねを経て、洗練のファッションアイテムへと大変身を遂げたわけです。

色は、カーキと濃紺。英国人気質を気取るなら断然カーキを選択すべし! グレーにもベージュにもデニムにもチノパンにも・・・どんな色、どんなアイテムにもベストマッチ! 濃紺はノーブルでよりシティな香りがします。オーセンティックなグレーや、グレンチェックに合わせてもいいですね。

バブアーとジャック・ラッセル・テリアさえいればどこでも気分はカントリージェントルマン! うーん、なんだかちょっと違うけれど、ここがハムステッド・ヒースであるような気がしないでもない…(しないしない…)

ちなみに私は、カーキと濃紺の2着のバブアー(モデルはともに「ビデイル」)を持っています。カーキのバブアーはもっぱら愛息(=ジャック・ラッセル・テリア、1歳4か月)の散歩用に。濃紺のバブアーは休日お出かけ用に愛用しています。それだけで、東京の街がロンドンに見えてくるから不思議です。

バブアーとジャック・ラッセル・テリア…なんか色合いがしっくりくる…と思っている自分が親ばかめいている。スミマセン…。

バブアーは、セレクトショップをはじめ、各種モデルの入手も容易。さらに、かつてのような独特の匂いもほとんどなく、街着としてもより便利になりました(匂いがしなくなったのが、ちょっと寂しくもありますが…)。

ノンシャランに、ガシガシと着たい、名品中の名品アウター=バブアー。あなたも1着いかがですか?

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この記事の執筆者
自称大阪生まれ、イギリス育ち(2週間)。広島大学卒(たぶん本当)。元『和樂』公式キャラクター。好きなもの:二上山、北葛城郡、入江泰吉、Soho Squre、Kilkenney、Hay-on-Wye、Mackintosh、雨の日、Precious、Don’t think twice, it’s all right.