「仕立てのいいスーツやオーダー靴など、身だしなみには気を使っているのに、何かが足りない」と思ったら、それはきっと匂いだ。海外に目を向ければ、男も女性のように各々に合った匂いをまとっている。実際どの香水が自分のイメージに合うのか、悩ましい問題ではあるが、まずは使ってみないことには始まらない。そこで、メンズプレシャスが厳選した香水を紹介する。この中から選べば、満員電車で遺憾ながら密着した淑女の反応も、敵意から尊敬の念へと豹変すること確実だ!
タイプ別、男が身にまとうべき香水ブランド【目次】
オーデパルファム
トム フォード ビューティが提案する、野性味溢れる男のためのフレグランス
スーツやファッションアイテムで男を魅了しているトムフォード。そんなトム フォード から、男の二面性を表現したオリエンタルでセンシュアルな香り登場した。こちらのアンスラサイトはその新作。シダーウッドやサンダルウッドなど、お香のようなリッチなブラックウッドの香りに、ベルガモットやスパイスなど鮮烈なアクセントがプラス。暗闇のなかの光をイメージしたような香りに昇華。トップノートのきらめきから、ラストノートの夜の深遠にいたるまでドラマティックなストーリーを奏でる。
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洗練と個性が際立つトム フォード ビューティの『プライベート ブレンド コレクション』
『プライベート ブレンド コレクション』の優れた点のひとつは「選ぶ自由」を与えてくれることだろう。多くの選択肢が用意され、そのひとつひとつが唯一無二の個性と輝きを放っている。世界各地から上質な香料ばかりを集め、複雑にして繊細なブレンドを経て生まれるフレグランスは見えないところにこだわり抜いた究極のラグジュアリーであり、トム フォード氏の美意識の結晶だ。香りに描かれた物語や背景を手がかりに、あるいは自分の感覚だけを頼りにしてもいい。香りを選ぶという行為は、かくも楽しく自由なものであると教えてくれるはずだ。
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シトラスの爽快感が麻のシャツから香り立つ『ネロリ・ポルトフィーノ』
イメージソースとなったのはポルトフィーノ、アマルフィ、ポジターノとイタリアを代表するリゾート地。トラディショナルなオーデコロンの香調に大胆な解釈を加え、幻想的な楽園として表現した。爽やかなだけでは終わらない、官能的でひねりのある個性をそれぞれのフレグランスに与えている。
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葉の緑や樹木、苔の香りが心に雄大な香りが自然を映す『ネロリ・ポルトフィーノ』
心を解き放つ香りと、心を包み込む香り。慌ただしい日常を送る男たちにとっては、どちらも休日を過ごすためのよきパートナーである。たとえば、解き放つ香りが海や太陽を想起させる香りだとするならば、包み込む香りは山や森林の深い緑、あるいは雄大な自然を描いた香りだ。
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肉感的香りは男女兼用!英国王室御用達「ペンハリガン」
英国王室御用達のフレグランスメゾン「ペンハリガン」が手がける香水は、女性用のターキッシュバス、「サボイ ターキッシュバス」からインスパイアされた香りだ。フレッシュなローズの香りを含んだスチームミストや水面で揺れる花びら、ほんのりと香り立つグリーンノートに、スチームの香りを表現。アロマティック ローズの香調ながら、男性でも活用できるセンシュアルな香り。
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老舗香水ブランド「クリード」が提案するエレガントな香り
250年以上の歴史を誇る、
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透き通った水をイメージ!日本を代表するデザイナー集団「イッセイミヤケ」の新作フレグランス
デザイナーとして有名なイッセイミヤケ。日本を代表するデザイナーが手がけたフレグランスは、水をインスピレーションに作られた香水だ。発売以来、世界的にヒットした「ロードゥ イッセイ プールオム」。その続編として発表された今作がこれだ。「海の力強さ」
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ロードゥ イッセイ プールオム ウッド&ウッド オードパルファム インテンス
まるで森を散策しているような、「ロードゥ イッセイ プールオム ウッド& ウッド オードパルファム インテンス」。内に秘めた強さ、力、存在感を宿す、ウッディノートで仕上げた濃厚なフレグランス。存在感あるシダーウッドを基調に、なめらかで繊細なやわらかさをもつサンダルウッドがさりげなく主張する。
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女王陛下も認める 「モルトンブラウン」からロシアの山小屋を彷彿させる香りが登場!
モルトンブラウンから登場したこちらのフレグランスは、成熟した皮革の香りに、くすぶった火の香り、シベリアの森に生い茂る松、温かみや深みを感じさせる香りなど。ロシアンレザーとその周囲の環境もイメージ。新作を手がけたロイク氏が選んだ素材は、エイジド・レザーアコードに、ロシアの森をイメージしたシベリアモミ由来のシベリアン・パイン・オイルや、野性味やセンシュアリティを表現する、ジンの香り付けに使用される英国の針葉樹ジュニパー由来のケード・ウッド・オイル。さらに、17世紀のロシアで、ブーツやスーツケース、ブックカバーをつくる際に、レザーをひたして耐久性や香りを付けるオイルとして活用されていた白樺由来のバーチ・オイルも加えた。ロシアの山小屋を彷彿させる要素で構成された香りは、濃密でダークなレザーノートと、暖炉を焚いているかのような温かみが交差する、スモーキーで深みのある香調。ジェントルマンが使うに相応しいフレグランスと言えるだろう。
マリンリゾートをイメージした「モルトンブラウン」のフレグランス
ブルーのパッケージから爽やかな印象が感じられるモルトンブラウンのフレグランス「サイプレス」。オーストラリアの最北端に位置する半島、ケープヨークからイメージを受けている。フレッシュなグリーン調のサイプレスに、海辺にたたずむハーブであるシーフェンネルが出合うことで、躍動感あふれるマリンノートが誕生。海の潮風にハーブやカルダモン、シダーウッドがなびいているようなイメージ。
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繊細な香りを漂わせるリナーリ「カペリ ドーロ」
もっともインスピレーションあふれる調香師といわれるマーク・バクストンが創り出した、ユニセックスな香りが特徴のリナーリ「カペリ ドーロ」。世界のホテルで愛用されているルームフレグランスも手に入れれば、1日を通して同じ世界感の香りに包まれていられる。
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飾りたくなる、シンプルかつモダンな「ミラー ハリス」の香水
2種類の「カラーボトル スペシャル リミティッド エディション」は、同ブランドで最も人気のある「ローズ サイレンス」と「ティー トニック」の100mlサイズ。本来クリアガラスのボトルがそれぞれピンクとグレーのカラーボトルに衣替えし、真鍮のように見える美しいブリキ缶に入っている。シックなリボンが結ばれており、ギフトにも最適だ。
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コロン
高級フレグランスの代表格「ジョー マローン ロンドン」
ジョー マローン ロンドンの最高峰フレグランスコレクション「レア ティー コレクション」。数ある香水の中でも高級品に部類する最上級フレグランスだ。香りの特徴は日本の丘陵地帯から中国、ヒマラヤと多岐に至る産地で手摘みした新芽の茶葉から、6種類の希少茶のフレグランスを製作。なかでも、「シルバー ニードル ティー」は、かすかなフローラルを感じる、しなやかでやわらかい香りで紳士に相応しい。
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桜の香りに意外性のある花々を組み合わせた、ひねりの効いた「ジョー マローン ロンドン」のフレグランス
桜色の限定パッケージに閉じ込められた香りは、ローズやミモザに、ベルガモットやマンダリンのフレッシュさがアクセント。それによりベースのムスクやウッディノートが際立つパウダリーな香りが特徴。
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香りを試したい、ペアリングを気軽に楽しみたい時にサンプルサイズの5本セット
ブランドを代表する5種類の香りを1.5mlサンプルサイズで一度に試せるコフレ。試してから自分の香りを決めたい、香りのペアリングを楽しみたい人におすすめだ。
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「ジョー マローン ロンドン」で人気の5つの香りをセット
「ジョー マローン ロンドン」限定コレクション「ブロッサムズ」から3種の香りと、重ねづけにもおすすめの人気の香り2種を一度に楽しめる「コロン コレクション」が期間限定で登場。携帯にも便利な9mlサイズ。
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イタリアの老舗香水ブランド「アクア ディ パルマ」
1916年にイタリアの小さな工房で誕生した老舗ブランド「アクア ディ パルマ」。ハンフリー・
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歴史ある香りを身にまとう! 世界最古の薬局「サンタ・マリア・ノヴェッラ」
オーデコロンのルーツになっているサンタ・マリア・ノヴェッラの香水。その歴史は1221年にまで遡り、世界最古の薬局として有名である。ここの修道僧たちは栽培した草花を調合し、植物が持つ薬理的効果から、薬剤などを処方し作られていた。すべて天然香料が用いられているため、本物を知る紳士が顧客リストに名を連ねるのも頷ける。
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サンタ・マリア・ノヴェッラのオーデコロン「ラーナ」
世界最古の薬局としてご存知の方も多いだろうが、とかく有名なのはオーデコロンの原点となった「王妃の水」にも代表される香り「サンタ・マリア・ノヴェッラ」のひとつ「オーデコロン ラーナ」。本国イタリアで限定的に発売されたもので、あまりの人気ぶりに各国で登場と相なった。レザーとスエード、木香で構成された香りは、まるでウールに包まれたように優しく柔らか。ムスクとバラがほんのりと重なり、ミステリアスな余韻を後に残す。
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オードトワレ
力強く繊細!ボトルにも注目したいゲラン オムの香水
ゲランが創業180周年を記念し、つくりだしたメンズフレグランス『ゲラン オム』 。物的本能を引きだす香りに。ワイルドでも誘惑的な甘さでもなく、洗練と力強さが融合したフレッシュさ。若者の爽やかさとは違う、大人の渋みが効いたシトラス・アロマティック・ウッディな香調は、モヒートショットを飲み干したような爽快感が特徴だ。
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ジョン ヴァルヴェイトスの新作フレグランス「NJ シルバーエディション」
「NJ シルバーエディション」は、脈打つような活き活きしたフレッシュさが詰め込まれ、刺激的なシトラスのノートは、温かみのあるウッディのテクスチャーとは対照的にクールなミネラルアコードと融合し、ボトルは光沢のあるシルバーからブラックのグラデーションで塗装され、クラシックでありながらエッジの効いた仕上がりになっている。
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以上、男がまとうべき香水ブランドを紹介しました。身だしなみに気を使いつつ、匂いにも敏感になることで男としての株が上がるものだ。ぜひあなたにあった香りを探していただきたい。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
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