人気スタイリスト流・フォーマルなシーンで頼れる「レース」の着こなし３選

『Precious』本誌のほか、ファッション誌を中心に人気スタイリストとして活躍する望月律子さん。望月さん自らがコーディネートしてくれるファッションレンタルサロン「Allons-y（アロンズィ）」のオーナーでもあります。本連載ではサロンでひとりひとりと対話するなか望月さんが実感した、大人の女性のファッションの悩みにこたえるべく、今求められているおしゃれアイデアや着こなしを提案します。

第7回は「レース」のドレスアップにクローズアップ。華やかで特別感がある素材は、着映えしたいときに選ぶ人も多いかもしれません。「ひと言にレースといっても、繊細なビンテージ感あるものからコットンレースのように柄自体が大きいものまで多彩。種類豊富な中から、TPOやなりたいイメージで選ぶといいと思います」（望月さん）

トレンドである肌見せも、レースなら上品に。デザインやカラーによって豊かな表情を見せるレースのドレスアップ術を、望月さんのコーディネートとともにご紹介します。

 

望月 律子さん

スタイリスト

（もちづき りつこ）雑誌『Precious』ほか、ファッション誌を中心に活躍中。リアリティと程よいトレンド感を備えたスタイリングは働く大人から高い支持を得ている。2021年秋にファッションレンタルサロン「Allons-y（アロンズィ）」をオープン。著書『望月律子のBASIC THEORY』（ワニブックス）が好評発売中。

■１：気品と迫力が同居！特別なシーンを盛り上げるレースの透け感

ビターなジャケットのスパイス効果でレースの色香を際立てて。

「インナー付きのセットアップです。スカートのペチコートはあえて短い丈で透け感を楽しむデザイン。レース越しなら控えめで上品な肌見せが叶い、軽やかさも演出できます。フェミニンなアイテムには、タキシードジャケットを羽織って甘辛に。オールブラックですが、深みのある装いに仕上がります」（望月さん）

肌見せは胸元と膝下のみですが、繊細な透け感で女らしいムードに。グレーのバッグをクラッチ風に持ってスタイリッシュなアクセントを添えて。

■２：大人気チュールスカートにヌーディなレースでさりげない華やぎを

パールのイヤリングとネックレスでさらなるフォーマル感をプラス

「レーストップスにチュールスカートをコーディネート。肌に近いカラーのレースは難しいという人もいますが、こちらはコットンレースなのでラフに着こなせます」（望月さん）

ベージュといってもカーキに近いトーンがドライな印象を授けます。

「こういった色味は地味に見えるのではないか、顔色が沈んで見えるのではないかと、不安かもしれません。でもレースにチュール、とアイテム自体に甘さがあるので華やぎはしっかりキープできますし、辛口な色味とのバランスでおしゃれな印象が加速します」（望月さん）

足元はベージュのパンプスで統一感を。バッグはホワイトのチェーンバッグで清々しくもモダンな味付けを添えています。

■３：シックな存在感と合わせやすさが魅力のレースパンツ

小物はホワイトで揃えて軽やかでモダンなムードに。

「生地を重ねてあるので透け感はないけれど、レース特有の立体感が凝った印象を漂わせるネイビーパンツのスタイリングです。ボトムに主張がある分、トップスはシンプルなシャツに。ネイビーで揃えたワントーンの装いですが、地味に見えないのはレースの存在感のおかげです」（望月さん）

華やかさもありながら、コーディネートのしやすさも魅力のレースパンツ。ひとつあれば必ず重宝する、と望月さんも太鼓判を押します。

「さらにブローチを襟元のセンターにあしらうことで、フォーマル感がアップ。ネックレスとはひと味違う洒落感が楽しめます」（望月さん）

モダンなシェイプのブローチがシンプルなトップスを盛り上げ、レースパンツとバランスよくまとまります。

人気スタイリストの望月律子さんに、大人の着映えが叶う「ちょっとしたおしゃれのコツ」を指南いただく連載。第7回はレースのドレスアップ術にフォーカスしました。

手をかけておしゃれをしたいシーンで頼れる存在の表情豊かなレース。ご紹介した3ルックを参考に、目指す印象を実現する逸品を選んでぜひ活用してくださいね。

●この企画で掲載しているアイテムは望月さんのレンタルサロン「ALLONS‐Y」でレンタル可能です。

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