秋のファッション大特集「着こなしに『品格』と『迫力』を授ける秋のベストアイテム5」

『Precious』が創刊から大切にしてきた、上質で洗練されたベーシックを基軸としたスタイル。そのゆるぎない「品格」は保ちながら、今、華やかな「迫力」を加えた装いが魅力的に映ります。私たちは、大人ならではの内面からにじみ出る個性や自信を、迫力という形でもっと前面に出していいはず。

そんな新たに目指すスタイルを、10月号より順次、ご紹介していきます。

ベーシックというだけでは、オシャレは物足りなくなってきませんか?

頼りになる服の基準が変わり、ここぞ、の一着が選べなくなった。(ギャラリー経営者)

登壇するときのジャケット選び、今までと同じでは、地味すぎない?(外資系経営コンサルタント)

きちんと感は大切だけれど、はっと目を引く華やかさは仕事の場で必要!(大手弁護士事務所パートナー)

これまでの定番服では、埋もれてしまう。「存在感のある服」の塩梅が知りたい。(医療関連企業CEO)

コート¥792,000(三喜商事〈アニオナ〉)、ネックレス¥7,381,000(ポメラート)
コート¥792,000(三喜商事〈アニオナ〉)、ネックレス¥7,381,000(ポメラート)

気品に満ちた上質カシミアの襟元に、ボリューム豊かなゴールドジュエリーの迫力を加え、無難に陥らない大人の個性を。

今、私たちに必要なのは、ゆるぎない「品格」と豊かな「迫力」。秋からのアイテム選びもここからはじまる!

ワンピース_1,ニット_1,ブーツ_1
ワンピース¥183,700・ニット¥62,700・ブーツ¥152,900(マックスマーラ ジャパン〈マックスマーラ〉)

ソフトな色とスラリとしたロングシルエットが目を惹くシャツワンピース。ワントーンで潔くまとめ、「品格」と「迫力」を漂わせて。


クローゼットを開くと目に入るのは、時を経ても寄り添えることを大切に選んだ上品で美しい服や小物…。私たちは、これまでそんな上質ベーシックを軸とする「品格」に価値をおき、センスを磨いてきました。

しかし、時代の変化を経た今、それだけでは物足りない思いを抱くことも増えてきています。穏やかで上品な装いだけでなく、もっと華やぎや強さをもつ佇まいに惹かれているのです。

そのために新たに加えたいものとして、『Precious』が見出したのは、自らの個性や自信を映すエッセンス、「迫力」です。単なる押しの強さではなく、豊かな包容力や華やかな存在感につながる「迫力」。それを取り入れてこそ、本当の大人らしい装いに到達するのではないかと思うのです。

エンターテインメントの勢い目覚ましい韓国から、海外コレクションのフロントローに招かれ座る女優たちは、周囲にひけをとらず若くても実に大人っぽいのだそう。おそらくそれは、世界に向け自分を演出する「迫力」ゆえ、ではないでしょうか。

また、昨年秋、世界で多くの人がある女性に魅了されたシーンがありました。映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のワールドプレミアでのキャサリン妃です。デコルテを潔く出すゴールドのフルレングスドレスを堂々と着た姿は、華やかな迫力を放ち、あっぱれのひと言!

キャサリン妃 (C)Gettty Images

ふだんは端正な着こなしが多い彼女のかっこいい裏切りは、最高の「迫力」として私たちの心を奪いました。

キャサリン妃_1,セレブ_1
キャサリン妃 (C)Gettty Images

もはやベーシックだけでは、さまざまな人たちとの出会いのなかで自分らしさを伝えきれず、大切な人たちと集う日のとっておきの喜びも表現しきれないのです。個性や多様性を認め合う流れのなか、「迫力」を使うことが、むしろ知的な選択になっているのです。もちろん「迫力」は、使い方を誤れば危険な「諸刃の剣」。「品格」を保ちながらまとうことが不可欠です。

ワードローブを更新する新しい季節。私たちが大切に培ってきた「品格」と、思いきって取り入れたい「迫力」──このふたつを両軸に、新たなアイテム選びをしていきましょう。そして、クローゼットに新しい風を入れていきましょう。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

問い合わせ先

PHOTO :
浅井佳代子、Getty Images
STYLIST :
小倉真希
HAIR MAKE :
三澤公幸(Perle)
MODEL :
立野リカ(Precious専属)
EDIT&WRITING :
長瀬裕起子(Precious)