私たちの体には「リンパ管」という管が張り巡らされていて、そのなかを流れるのが「リンパ液」と呼ばれる体液で、これをまとめて「リンパ」と呼んでいます。この、リンパの働きは不要な水分や老廃物を回収し、体外への排出することですが、この流れが悪くなることでむくみが起こりやすくなります。

特に顔のむくみの原因のひとつが、スマホチェックによる長時間の前傾姿勢。首、顔の筋肉が緊張しっぱなしでカチカチになることで、リンパだけでなく血流も流れが悪くなってしまうのです。

さらに顔まわりには、リンパ、血管が集中しているため流れが滞るとすぐにむくみが現れやすい、とも言われていますし、これに加齢によるたるみが加わることで顔がゆるんで大きくなったように見えてしまうのです。

そこでエイジングデザイナーの村木宏衣さんが提案する解決策が、フェイスラインを引き締める簡単マッサージ。マッサージの際はフェース用オイルを使いますが、その理由はすべりを良くして摩擦で肌を傷めないようにすることと、オイルの浸透が高まって美肌効果が得られるから。朝のメイク前のマッサージにもいいし、夜の就寝前のリラックスタイムにもおすすめ。二重あごが気になる人は朝晩、行うといいでしょう。

■Step1:人さし指を曲げ、平な面をあご下に当てる

人さし指の第一関節と第二関節の間の平らな部分をあご下にあてます。あてるのは、あごの骨から2㎝内側の位置。

人さし指を曲げ、平な面をあご下に当てる
 

■Step2:骨に際に沿って耳下まですべらせる

あご下から骨に際に沿って耳下までゆっくりとすべらせていきます。このとき、左のケアには右手を、右のケアには左手を使い、息は止めないで、深呼吸しながら行いましょう。

骨に際に沿って耳下まですべらせる
 

■Step3:首筋に沿って鎖骨まですべらせる

鎖骨には老廃物を流すゴミ箱のようなリンパ節があるので、ここまでしっかりとマッサージすることでむくみ解消につながります。このStep1〜3までを左右5回ずつ繰り返します。

首筋に沿って鎖骨まですべらせる
 

【まとめ|むくみ、たるみに効く!村木さん直伝、輪郭引き締めマッサージ4か条】
1. 顔の間延び、二重あごの原因は顔のむくみとたるみ。
2. スマホによる前傾姿勢がによって、首や顔のリンパや血流の流れが悪くなるのが原因のひとつ。
3. 筋肉やリンパの流れにアプローチする、指で圧をかけるマッサージが効果的。
4. 摩擦で肌を傷めないようにフェイスオイルを使うのがマスト。

以上、「むくみ、たるみに効く!村木さん直伝、輪郭引き締めマッサージ」を教えていただきました。

セルフケアは続けることが大事。「誰でも簡単に効果テキメン」のアンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。

次回は9月17日の更新です。お楽しみに!

村木宏衣さん
エイジングデザイナー
(むらき・ひろい)大手エステティックサロン、整体院、美容医療クリニックでの勤務経験を経て、小顔、リフトアップ、むくみ、ボディメイキングなど女性の悩みに対して、独自の「村木式 整筋」メソッドを確立。2018年「クリニックF」内「Amazing♡ beauty」を開設。『10秒で顔が引き上がる 奇跡の頭ほぐし』(主婦の友社)は24万部を突破し、最新刊の『10秒で疲れが取れる 奇跡の目元ほぐし』(主婦の友社)も好評。 また、ご自身がプロデュースした美顔器「アメージングローラー」も発売中。「村木式整筋」メソッドのテクニックをセルフケアで簡単に再現できると話題に。新刊『鼻のむくみ・ゆがみとり!顔印象変わる 美鼻矯正』(講談社)が発売中。 Instagram
 
体験者:長尾優子さん
(46歳・サービス業)
「このマッサージをするとあご下のコリが取れて顔全体までふわっと軽くなるよう。口も動かしやすくなるし、なんだか首のコリまでスッキリする感覚です。緩んだ輪郭をもっとシャープにしたいので、朝晩、継続してケアしたいと思います」
 
PHOTO :
松原敬子
EDIT&WRITING :
荒川千佳子