冬の味覚の王様といえば「蟹」。プリプリの蟹の身や濃厚な蟹味噌に舌鼓を打ち、そのあとは温泉でゆるりと心身を癒す…。そんな極上の旅時間を過ごすには、何と言っても宿選びが肝となります。

そこで、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんから、蟹尽くし料理が絶品の湯宿をピックアップしてもらいました。今回ご紹介するのは、京都天橋立エリアにある「天橋立離宮 星音(ほしのおと)」です。

植竹深雪さん
温泉ジャーナリスト
(うえたけ みゆき)全国各地の2500スポット以上を巡っている温泉愛好家。フリーアナウンサー、温泉ジャーナリストとして、テレビ番組をはじめ、さまざまなメディアで活躍中。著書に『からだがよろこぶ! ぬる湯温泉ナビ』(辰巳出版)がある。
公式サイト

とびきりラグジュアリーな空間で“幻の蟹”に出合う

“幻の蟹”と称されるほど希少な間人蟹
“幻の蟹”と称されるほど希少な間人蟹

日本三景のひとつに数えられる天橋立から車で20分ほど。宮津湾沿いにある「天橋立離宮 星音」は“新しい大人の上質旅”を提案する7室限りのリゾート旅館です。全室に天然温泉とプールを備えたラグジュアリーなお宿では、もちろん料理も最高級。冬季には幻の蟹と称される間人(たいざ)蟹のコースが絶品です。

間人蟹フルコースの一例
間人蟹フルコースの一例

「間人蟹とは松葉蟹の一種で、京都・丹後地方の間人港に水揚げされたもの。わずか5隻の小型漁船でしか漁が行われていないため極めて流通が少なく、日本人でもこれを食したことがある人はほとんどいないといわれています。星音は、そんな幻の蟹・間人蟹の取扱量が地域で最多。希少なブランド蟹をたっぷり堪能できます」(植竹さん)

繊細できめ細やかな蟹身
繊細できめ細やかな蟹身

「間人蟹がほかの蟹とどこが違うのかは、言葉で説明するのは難しいところなのですが、身の弾力、甘み、繊維のほぐれ方、何もかもが別格です。蟹味噌はねっとり濃厚でみずみずしく、今まで食べたものとは明らかに違う…。目の覚めるような珍味とはまさにこのことかと感動しました」(植竹さん)

ねっとり濃厚な蟹味噌に感動
ねっとり濃厚な蟹味噌に感動

「星音の料理がすばらしいのは間人蟹だけではありません。蟹しゃぶに添えられている野菜は完全無農薬の自家農園のもの。蟹の箸休めにぴったりです。また、京焼の和食器、ロイヤルコペンハーゲンの洋食器など器もハイセンスなものばかり。選び抜かれた食材と一流シェフの卓越した技術のコラボレーションで夢のような食体験が叶いました」(植竹さん)

みずみずしい野菜との相性も抜群
みずみずしい野菜との相性も抜群

客室で2種の天然温泉を満喫!最高に充実した大人の休日が叶う

プレミアムルーム「星」のリビングルーム
プレミアムルーム「星」のリビングルーム

星音では、全ての客室に希少な2種の天然温泉を完備。とびきり贅沢な大人の休日を過ごすことができます。

「金温泉は自家源泉で目の前の海を眺めながら入ることのできる露天風呂。泉質はナトリウム-塩化物強塩温泉。鉄分も含んでいるので、湯に浸かってしばらくするとじんわりと汗がにじんでくる、程よく温まる湯です。しっとりと潤い、鉄のミネラル分により顔のトーンアップ効果も感じられました。濃厚でパワフルさのある温泉なので、長湯は避けて出たり入ったりを繰り返すほうがよいでしょう」(植竹さん)

露天風呂「金温泉」
露天風呂「金温泉」
内湯「銀温泉」
内湯「銀温泉」

「もうひとつの銀温泉は内風呂。泉質は単純温泉で、天然の保湿成分とされるメタケイ酸を多く含みます。天然の化粧水とも呼ばれるメタケイ酸は、お肌のセラミドを整えキメ細かい肌に近づける効果が。保湿効果も高いので乾燥肌対策にもおすすめです。

客室にいながら2つの異なる泉質の温泉を楽しめるというのは、私の知る限り極めてレアなサービス。しかも、金・銀それぞれの温泉は小規模旅館の大浴場にあっても不思議ではないほどゆったりと寛げる空間でラグジュアリー感があります。交互に湯浴みして極楽気分を満喫しました」(植竹さん)

全客室にプライベート・プールも用意
全客室にプライベート・プールも用意

以上、「天橋立離宮 星音」をご紹介しました。幻の蟹と称される間人蟹のコースや客室に備えられた2種類の天然温泉など、いつもより上質なおもてなしを堪能したい人は、次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか?

※外出時には新型コロナウィルスの感染対策を十分に講じ、最新情報は公式HPなどでご確認ください。

問い合わせ先

WRITING :
中田綾美
EDIT :
谷 花生