「『白シャツが苦手!』という人の典型は、基本的に襟がついているアイテム自体に苦手意識があるんです」というのは、ストラスブルゴ ウイメンズのバイヤーでありディレクターを務める植原ほのさん。ストラスブルゴ 銀座店の店長も兼任されている植原さんは、日々店頭に立ち、お客さまとのコミュニケーションを大切にしながら、バイイングの参考にもされているのだといいます。「お客さまと近い関係だからこそ、気づけることがたくさんあります」

そんな植原さんが、多くの女性から「着こなしに変化をつけるのが難しい」と相談されるアイテムとしてあげるのは「白シャツ」でした。今回は、制服のように無難な着こなしになりがちなアイテムを、バリエーション豊富に着こなす「コツ」を教えていただきました。「ファッションの3大都市(ミラノ・パリ・ロンドン)」のおしゃれな女性をイメージした、王道を打破できる着こなしテクニックは、ビジネスだけでなくプライベートシーンでもぜひ取り入れてください。

 
植原ほのさん
ストラスブルゴ ウィメンズ エグゼクティブ スーパーバイザー

(うえはら ほの)ストラスブルゴで取り扱う商品を、世界中のコレクションや展示会からバイイング。そして来日したデザイナーとの商談や、シーズンディレクションまでの一連を行う傍ら、現在は2016年にオープンしたストラスブルゴ銀座店の店長も務める。「店頭にてお客さまとお話し、洋服を通じてハッピーの連鎖を生むことが何よりも楽しい」と語る、生粋のストラスブルゴウーマン。

定番の「白シャツ」を3大都市のマダム風に着るアレンジ

■1:エレガントに華やぐミラノマダム風スタイル

まず、ミラノマダムのような「エレガントで艶のある女性像」をイメージした白シャツの着こなし方をご紹介します。襟を立てて、ボタンは上からふたつめまで開けて。あえて肌を露出することで、華のある女性を演じることができます。ボトムスにはシンプルなタイトスカートを選出。「ストリート色のある存在感のある片耳用ピアスや、真っ赤なパンプスを差すことで、今どき風に仕上げましょう」と植原さん。現代のミュージックカルチャーを思わせる「パンクな遊び心」が、大人のこなれ感を引き出すポイントに。トゥーマッチにならないよう、髪型は絶妙なゆるさを感じさせる無造作ヘアで、計算し尽くされた引き算テクニックが仕上がりの決め手です。

POINT1:イタリア人風に襟を立てる

陰影をつくるよう、襟は自然に立たせます。襟の先端は自然なカーブを描くよう、くるっと折り返すことで、強くなりすぎず、しなやかな印象を与えることができます。シャツ¥19,000(ストラスブルゴ<アリクアム>)

POINT2:ネックレスの重ねづけ

立てた襟の画角を生かし、開いた胸元の空間の中に自然に流れるようなイメージで、ロングネックレスを添わせます。自然に馴染むゴールドのジュエリーを選ぶことで、ファンデーションのように肌を綺麗に魅せることができます。「肌の上で水が跳ねている様子をイメージしてください」。(上から)2蓮にしたネックレス¥155,0001連のネックレス¥45,0002蓮にしたネックレス¥66,000ブレスレット¥56,000(ストラスブルゴ<マリハ>)

POINT3:袖のまくり方

袖口を大きく折り返してから肘上までぎゅっとたくし上げ、カフも一緒に巻き込みながら自然に折り返します。「こなれ感が出るのと同時に、着崩れ防止にもつながります。袖全体に膨らみをもたらすことで、大人の空気感をまとうこともできますよ」。シャツ¥19,000(ストラスブルゴ<アリクアム>)

POINT4:ブレスレットの重ねづけ

ブレスレットもネックレス同様、まずは肌色が綺麗に見えるような細めのチェーンを選ぶのが鉄則。物足りないときには太めバングルを重ねて、個性的なアレンジを効かせましょう。マリハのブレスレット¥56,000・サイモン アルカンタラのバングル¥120,000(ストラスブルゴ)

■2:モダンモードを体現するパリシックスタイル

アリクアムのシャツ¥19,000カーディガン¥39,000サポート サーフェスのパンツ¥37,000ソフィー ブハイの両耳セットのピアス¥84,000チョーカー¥114,000・スティーブン デュエックの左手薬指にしたリング¥40,000・左手中指にしたリング¥105,000・右手人差し指にしたリング¥58,000・右手中指にしたリング¥62,000・マノロ ブラニクのパンプス¥92,000(ストラスブルゴ)

次に、同性から憧れられるような「芯ある自立した女性像」をイメージした、フレンチシックなスタイルを。シャツの中に着たキャミソールが少し見えるくらいの黄金バランスを意識しながら、ボタンは上から3つを目安に、深めに開けましょう。自然なツヤ感のあるシャツの上には、シルキーな素材感のカーディガンを重ねます。光沢のある素材同士をレイヤーすることで、お互いの良さを引き立たせることができます。「上半身はコンパクトに、ボトムスにはタックの入った立体感のあるパンツを合わせて、マニッシュにまとめましょう」

POINT1:強さを引き出すネックライン

シャツのボタンを深く開けているので、視線が上に行くよう、首回りにはそれひとつで存在感のある、チョーカータイプを選びましょう。アクセサリーはシルバー系で統一してモダンに。構築的なデザインを差すことで、クールな印象へと導かれて。アリクアムのシャツ¥19,000ソフィー ブハイの両耳セットのピアス¥84,000チョーカー¥114,000(ストラスブルゴ)

POINT2:意思を感じさせる手元バランス

カフスを開けた状態の袖口をカーディガンからしっかり出すことで、所作が女性らしく、美しく魅せることができます。手の甲を隠すくらいの袖丈を意識し、袖口からのぞく指先には、存在感あるリングを多めに重ねづけすることで、アグレッシブさを感じさせましょう。「隠しながら魅せる、絶妙な手元バランスを保つことがクールに見せるポイントです」。スティーブン デュエックの左手薬指にしたリング¥40,000・左手中指にしたリング¥105,000・右手人差し指にしたリング¥58,000・右手中指にしたリング¥62,000(ストラスブルゴ)

■3:中性的に魅せるブリティッシュスタイル

ブリティッシュ風味に着こなすときには、ジェンダーレスなムードに仕上げましょう。「今回ご紹介する3スタイルのなかで、襟の画角をいちばん小さくし、内側にスカーフをインすることで、アクティブな印象に仕上げています」。丸襟ニットと合わせて襟の画角を決めたら、ニットと同系色のスカーフで顔まわりを華やかに飾ります。躍動感あるチェックのパンツやバイカーブーツを合わせて、ロンドナーのようなやんちゃな遊び心を宿して。

POINT1:顔まわりを飾るスカーフ使い

全体的にねじったスカーフを、シャツの襟のなかでコンパクトに結びます。先端を少し外に出すことで、軽やかさを携えることができます。ニットのトーンと合わせたグラデーションカラー選びがポイントに。アリクアムのシャツ¥19,000クルチアーニのニットトップス¥56,000デスティンのスカーフ¥26,000(ストラスブルゴ)

POINT2:こなれ感ある手元バランス

ニットの袖口からシャツの袖を少しのぞかせシャツの存在感を示すことで、全体の調和をとります。ラフな印象になりすぎないよう、カフスは閉めてきちんと感ある装いを意識して。アリクアムのパンツ¥38,000(ストラスブルゴ)

「シャツは体の一部のようなもの」だという植原さん。今回は、下着のように肌に寄り添う存在であり、遊びがいのあるアイテムで、ムードがガラリと変わる3つの着こなし方を教えていただきました。「顔まわりの画角をつくることがシャツスタイルを変化させるポイントであり、面白さだと思います。スカーフやジュエリー、丸首やVネックラインのニットなど、重ねていくことで変化する、その様を感じながら、新しい表情づくりを楽しんでください」

■今回の攻略アイテム「白シャツ」の詳細

光沢感のある上質素材を用いた、ストラスブルゴオリジナルの定番シャツ。第一印象を決める台襟は、メンズライクになりすぎないよう少し寝かすことで、パンツスタイルだけでなく、スカートスタイルなどフェミニンなスタイリングにも自然となじませることができます。大きすぎず小さすぎないバランスのよい襟の大きさや、きちんと感を出してくれるややシャープな剣先など、女性が着やすいよう計算された黄金比率のシャツは、1枚あると幅広い着こなしを楽しめます。

※掲載した商品の価格は、すべて税抜です。一部セール商品も含まれます。

 

  • ■取材協力
    ストラスブルゴ 銀座店
    営業時間/11:00〜21:00
    TEL:03-3573-6192
  • 住所/東京都中央区銀座5-2-1 東急プラザ銀座1F

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この記事の執筆者
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PHOTO :
鈴木 智哉(キリンニジイロ)
EDIT&WRITING :
石原あや乃