まさに「大人の可愛いさ」を体現するピンクと、スポーティな本格派クロノグラフ。この意外性いっぱいの組み合わせを実現させた、「ゼニス」の名品ウォッチのスペシャルエディションが、世界的に大反響を呼んでいます!
PINK FOR HOPE〜乳がん撲滅のために生まれた、超レアタイムピース!
大人の女性の心をくすぐるピュアなピンクをダイヤルに採用した“クロノマスター オリジナル ピンク”。時計好きな方はきっと、「これがゼニス!?」と驚かれることでしょう。それもそのはず、正統派であるがゆえにいい意味で硬質なイメージがあるマニュファクチュール「ゼニス」の長い歴史の中でも、こんなにフェミニンなピンクをダイヤルにまとうのは初めてのこと!
クロノグラフムーブメントの代名詞であり、ブランドを象徴する「エル・プリメロ」を初めて搭載した伝説の名品「A386」というモデルのデザインを忠実に再現したクロノグラフが、これまでとまったく異なる雰囲気を漂わせるラグジュアリースポーツウォッチへとエレガントに変身しました。
ピンクの文字盤に込められたウーマンエンパワーメント
兼ねてから企業としてさまざまな社会貢献を展開している「ゼニス」は、乳がん撲滅に取り組む世界最大の非営利組織「スーザン G. コーメン乳がん財団」を継続的に支援していくことを表明しており、国際的な「乳がん啓発月間」である10月の期間限定販売モデルとして、この“クロノマスター オリジナル ピンク”を制作しました。
売り上げの一部は「スーザン G. コーメン乳がん財団」に寄付され、財団が展開する乳がん撲滅のための活動にあてられます。
どちらかといえばマスキュリンなイメージが強い「ゼニス」ですが、このように女性たちに寄り添う、そして女性たちをリスペクトし続けるというスタンスにはブレがありません。そしてそれがウォッチメイキングにも色濃く反映されています。
読者の方たちもお察しの通り、ブランドが行っている社会貢献活動はプロモーションとしての側面もあるでしょう。しかし私は冷静な目で見ても、「ゼニス」がこのピンクのクロノグラフをビジネスとして制作したように感じることができません。10月のたった1か月間だけ販売されるこの限定モデルをつくるために要した労力や経費を考えると、売上金の一部を寄付したらどれだけの利益になるのか?
もちろん、レアピースとしての価値もある限定モデルがたくさんの女性たちの手元を彩ることを願っているに違いないはずですが、例えばこの記事、このピンクのクロノグラフを見て「検診に行こう」と思い、行動を起こす女性が増えることのほうに重きを置いているように映ります。
今後も「ゼニス」によるウーマンエンパワーメントと、それを形にしたウォッチメイキングは世界的に注目を集めていくことでしょう。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト