コーデの主役になるファッションアイテム2選

ロバート フレイザーのネクタイ

チェックや小紋、ストライプなど、正統なパターンを基に、多彩な色使いや織りの工夫で、ひねりを利かせるタイが魅力だ。各¥9,000(アイネックス〈ロバート フレイザー〉)

 金沢に本拠を置くネクタイ&アクセサリーメーカー、アイネックスが手がけるブランド「ロバート フレイザー」

 同ブランドのタイは、日本の絹織物の産地として名高い京都・西陣と山梨、いずれも国内最高峰の技術を持つ工場で織られた生地を使用する。西陣の生地は、細い糸を低速のシャトル織機で織ることで打ち込みがよく、さえた小紋柄となり、山梨の工場は緯糸の種類が豊富で、メランジ調など多彩な生地を生み出す技術を持っている。それぞれの産地、工場の特性を理解した上で、顧客を熟知したスタッフが現場の職人と直接やりとりしながらオリジナルの柄やデザインを生み出していく。これにより、深みのあるタイが生まれる。

 芯地も表地によって何種も使い分け、国内屈指の手縫いができる工房にて、タイを仕立て上げる。つくりの確かさにおいては、イタリアや英国のタイを凌駕しているだろう。

ミタケボタンのボタン

英国のボタンデザインを翻案したオリジナル。真鍮ならではの落ち着いた輝きが絶品である。大/¥2,400・中/¥1,200・小/¥1,000(ミタケボタン〈ファシエ〉)

 1946年創業のボタン専門店ミタケボタン。オーナーでありボタンニストの小堀孝司氏が、新作で目ざしたことは、「国内工場で、100年前のボタンづくりのレベルに近づけられるか」であった。

 かくしてでき上がったのが、径27mmの真鍮製、1型480個限定のボタンだ。ミタケボタンは、国内外の優れたボタンをそろえる一方で、日本の工場とオリジナルの企画・製造に取り組んできた。その集大成が、真鍮製の「リバリーボタン(英国貴族が使用人に付けさせたボタン)」だ。

 オリジナルデザインのライオンやユニコーン等の柄は、じかに金型に彫り込む方法により、エッジが浮き出る形状となる。ボタンの裏側は、継ぎ目が目立たない仕様で、いずれも“ミタケボタン”のヴィンテージコレクションが基本となっている。

 真鍮製のボタンは、昔日と同様に、あえてメッキを施していないため、磨く楽しみもある。

この記事の執筆者
TEXT :
矢部克已 エグゼクティブファッションエディター
BY :
MEN'S Precious2015年夏号 志高き「日本ブランド」を知っているか!?
ヴィットリオ矢部こと本誌エグゼクティブファッションエディター矢部克已。ファション、グルメ、アートなどすべてに精通する当代きってのイタリア快楽主義者。イタリア在住の経験を生かし、現地の工房やテーラー取材をはじめ、大学でイタリアファッションの講師を勤めるなど活躍は多岐にわたる。 “ヴィスコンティ”のペンを愛用。Twitterでは毎年開催されるピッティ・ウォモのレポートを配信。合わせてチェックされたし!
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クレジット :
撮影/戸田嘉昭・小池紀行、辻郷宗平(パイルドライバー/静物)、篠原宏明(取材)  スタイリスト/武内雅英(code) 文/菅原幸裕  構成・文/矢部克已(UFFIZI MEDIA)
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