2022年12月8日、「More Music in the Class(教室でもっと音楽を)」のキャンペーンで小学校を訪問したオランダ王妃の「マキシマ・ソレギエタ」(以下マキシマ王妃)。この取り組みは、彼女による、音楽教育を促進する活動の一環。王妃が教室を訪れると、子どもたちは一斉に彼女を囲みハグしたり、一緒にダンスをせがんだり、大興奮の様子でした。それもよく理解できるのが、マキシマ王妃のダイナミックで太陽のような笑顔。ポジティブなパワーで人々を魅了する王妃は、皇后雅子さまの親友としても知られています。2006年は長期療養中である雅子さまをオランダでの静養に招き、2013年にはオランダ国王の即位式へ、体調不安のあった雅子さまに直接電話をかけて出席を後押し。2019年10月には夫のアレキサンダー国王とともに訪日し「即位礼正殿の儀」にも参列しました。
雅子さまと同じく結婚前はキャリア女性として、ニューヨークの銀行で働いていたという王妃。そのファッションセンスは都会的で洗練されています。最近は今シーズン人気が高まっているケープを愛用し、トレンドにも敏感な51歳の最新スタイルを紐解いていきましょう。
■1:ワンピースのデザインを余すとこなく際立てるブラック
2022年11月28日にオランダ・アムステルダムで開催された、プリンス ベルンハルト文化財団賞の授賞式に出席した際の装いです。イタリアンブランドによるウールカシミアのケープに同ブランドのワンピースをコーディネート。ワンピースの女性らしいボートネック&7分袖、胸元の輝くデコレーションやスカートのフリルといった美しいディテールを隠すことなく披露できるのは、柔らかくフレキシブルなシルエットのケープだからこそ。レザーグローブをはめた手はアームスリットから出してもすてきです。
■2:大人の華やかさ!ダークレッドワントーン
2022年11月24日、ハーグの内務省で開催された、政府高官のための多文化ネットワーク記念式典に出席。1と同じデザインで色違いのケープを羽織り、手袋やハットといった小物まで揃いのトーンでまとめたワントーンコーディネートです。単色で仕上げるのは王室らしいスタイルですが、王妃が着こなすとモダンな印象。ワンピースは共布スカーフが肩にかかるデザインのため、クラシックなコートよりもスッキリ見えるケープが正解です。
■3:ふんわり袖と好相性なニュートラルカラーのケープ
2022年3月30日、ツァイストで開催された起業家イベントを訪れた際は、好感度の高いベージュトーンの配色で。1&2と同じイタリアンブランドのケープは、ベージュとキャメルのリバーシブルデザイン。こちらではベージュを表にして、軽やかに。ギリシャ発ブランドのワンピースは胸元のカットや膨らんだ袖のディテールがロマンティック。キュッと絞られたウエストで緩急あるシルエットに、ケープのフォルムが寄り添いベストマッチ。
オランダ・マキシマ王妃のケープを取り入れた最新スタイルをお届けしました。シルエットの凝ったワンピースを着る際に悩みがちなアウターですが、ケープならすっきり。王妃の今っぽさと上品さが共存するコーディネートを、トレンドアウターの着こなしの参考にしてくださいね。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- WRITING :
- 神田朝子