「板元」ってなんと読む?「ばんげん」ではありませんよ!

明日、12月25日はなんの日?と尋ねれば、ほとんどの方が「クリスマス」とお答えになるでしょう。しかし近代日本史上、実は大変重要な出来事があった日でもあるのです。1926年の12月25日は、「大正15年」の最後の日であり、「昭和元年」の最初の日…つまり、「昭和」が始まった日なのです。64年間の長い歴史をもつ「昭和」の時代、現在33~34歳以上、95~96歳以下の方は、この時代に生まれていますよね。

…ということで本日は、「元」「号」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「板元」ってなんと読む?

「板元」という日本語の、「はんもと」以外の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「料理場。料理人」などの意味をもつ言葉です。

<使用例>

「大変すばらしいお料理をいただいて…ぜひ板元さんにお礼を言いたいわ」

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 板元(いたもと) です。

この言葉、ご存じでしたか?

「板元(いたもと)」の「板」は「まないた」を意味し、これが置いてあるところである「料理場」や、ここにいる「料理人」を表す言葉になります。しゃれた言い回しですね。

※古くは「江戸の娼館で、売り上げ首位の遊女」の称としても「板元(いたもと)」「板頭(いたがしら)」が使用されていました。

「板元(はんもと)」と読むと「版元(はんもと)」の同義語となり「図書など印刷物の出版元」という意味になります。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「号」の意外な読み方は?

「号」の、読み仮名3文字の、1文字で単語として成立する読み方をお答えください。

<使用例>

「私の場合、号のほうが周囲に浸透しているんです」

「号」の意外な読み方、わかるでしょうか?
「号」の意外な読み方、わかるでしょうか?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 号(よびな)です。

「号」の表外読み(常用漢字表に掲載されていない読み方)です。
「号」の表外読み(常用漢字表に掲載されていない読み方)です。

「元号」「雅号」「称号」などの熟語に使用されている「号」という字には「号(よびな)」という読み方もあるのです。なるほど!ですね。

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本日は、12月25日『昭和』時代の始まった日にちなんで、「元」「号」という字の入った日本語から、

・板元(いたもと)

・号(よびな)

などの読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱