「翌檜」ってなんと読む?「よくひのき」ではありませんよ!
明日、12月26日は、世界の複数の国々で『Boxing Day』という休日になっています。この場合の『Boxing』は格闘技とは関係なく、プレゼントの入った箱を意味します。『Boxing Day』はイギリス発祥の風習で、「バトラー等の使用人や郵便配達人、ごみ回収業の方々など、クリスマスにも仕事を休まないで働いてくれた人々にお礼をする日」です。クリスマス休暇のあけた平日に、プレゼントや謝礼金、特別休暇などを贈り、こうした人々をねぎらい、感謝しよう…という素敵なコンセプトで、イギリスのほか、この風習のある国々では、クリスマス以降の最初の平日が公休日となっているところも複数ございます。感謝の心、ぜひ見習いたいですね。
ということで本日は『Boxing Day』にちなんで、「翌」「日」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「翌檜」ってなんと読む?
「翌檜」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:日本特有のヒノキ科の常緑高木の名称です。
<使用例>
「翌檜って、『明日はヒノキになろう』という言葉そのままの字を書くのね!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 翌檜(あすなろ) です。
「翌檜(あすなろ)」はヒノキ科の木で、ヒノキに大変よく似ています。ヒノキと言えば日本古来、虫害に強い丈夫さや香りの良さから、大変重宝に扱われてきた木材。この「檜(ひのき)」という文字に「つぎの単位」を表す「翌」をつけて、熟字訓で「翌檜(あすなろ)」と読むのです。ちなみに「翌檜(あすなろ)」という名前には、俗に「明日はヒノキになろう」という意味が込められている、と言われています。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「頃日」ってなんと読む?
「頃日」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「このごろ。ひごろ。ちかごろ」「先日。過日」という意味の言葉です。
<使用例>
「頃日、朝晩は特に冷え込みますので、お体ご自愛くださいね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 頃日(けいじつ/きょうじつ) です。
「日頃(ひごろ)」という言葉はよく使用されますが、これとほぼ同じ意味で、漢字表記が逆になる「頃日(けいじつ/きょうじつ)」、意外と読めない方もいらしたのでは? 音読みの言葉ですのでややかしこまった言い回しになり、文書やフォーマルな会話に使用するのにふさわしい語彙になりますので、覚えておきたいですね。
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本日は、12月26日、イギリス発祥の『Boxing Day』のご紹介と、これにちなんだ「翌」「日」という字の入った日本語から、
・翌檜(あすなろ)
・頃日(けいじつ/きょうじつ)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/『ブリタニカ国際百科事典 小項目辞典』(ブリタニカ・ジャパン株式会社)/『スピードQ翻訳』ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱