「兎走烏飛」ってなんと読む?「うさぎはしるとりとぶ」ではありません!

令和5(2023)年の干支は「うさぎ」ということで、新年は「卯」「兎」という字の入った日本語クイズを続けてお送りしてまいります。

本日の1問目は…

【問題1】「初卯詣」ってなんと読む?

「初卯詣」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「1月最初の、暦(こよみ)が「卯(う)」の日に、商売繁盛や開運出世などを願って参詣すること」です。

<使用例>

「今年は卯年だし、初卯詣に行ってみない?」

読み仮名6文字です。
読み仮名6文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 初卯詣(はつうもうで)です。

この言葉と慣習、ご存じでしたか?
この言葉と慣習、ご存じでしたか?

「初詣(はつもうで)」は、「その年最初に参詣すること」ですが、暦が「新年最初の『卯(う)』の日に参詣すること」を、特に「初卯詣(はつうもうで)」といいます。「初詣」と兼ねることもありそうですし、「初詣」と「初卯詣」の両方をなさる方もいらっしゃるでしょう。令和5(2023)年の「初卯」は1月9日で、『成人の日』と重なっておりますね。「初卯詣(はつうもうで)」の参詣先として有名なのは、関東では東京の亀戸天神におわす妙義社、関西では大阪の住吉神社や、京都の石清水八幡宮、加茂神社などです。また、うさぎを神獣としてまつっている神社も全国に点在しており、うさぎの繁殖力の強さにあやかって、子宝祈願や安産祈願でにぎわうようです。

さて、2問目は「兎」という字の入った四字熟語です。

【問題2】「兎走烏飛」ってなんと読む?

「兎走烏飛」という四字熟語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「歳月があわただしく過ぎ去ること」を意味する言葉です。

<使用例>

「兎走烏飛ですから、せっかくたてた新年の計はしっかり実行していきましょう!」

読み仮名5文字です。
読み仮名5文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 兎走烏飛(とそううひ)です。

「烏飛兎走(うひとそう)」と、語順を逆にする例もある四字熟語です。

「兎走烏飛(とそううひ)」「月に住む兎、太陽に住む八咫烏(やたがらす)が、走ったり飛び立つように、月日・歳月はあわただしく過ぎ去る」という意味の言葉です。

ことわざの『光陰矢の如し』と類儀の四字熟語です。

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本日は、「卯年」にちなんで「卯」「兎」という字の入った日本語から、

・初卯詣(はつうもうで)

・兎走烏走(うひとそう)

の読み方をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/『新明解四字熟語辞典』(株式会社三省堂)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱