「百敷」ってなんと読む?「ひゃくしき」ではありませんよ!
明日・1月10日は『110番の日』です。これは警視庁が制定した記念日で、110番通報の大切さと、適切な利用をアピールすることを目的とし、さまざまな関連イベントが開催されるようです。ということで、本日は「百」「十」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「百敷」ってなんと読む?
「百敷」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「宮中。内裏。皇居」を意味する言葉です。
<使用例>
「新年は、父と百敷の一般参賀にうかがったのよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は…百敷(ももしき) です。
「百敷(ももしき)」は、古語で「宮中」を意味する「大宮」という言葉にかかる枕詞(まくらことば)「ももしきの」から来たとされる言葉で、「宮中。内裏。皇居」を意味します。「百磯城(ももしき)」とも表記し、「多くの石で築いた城」を意味する、という説が有力です。やや特殊な言葉ですが、大人の知識として知っておきたい言葉ですね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「十目」ってなんと読む?
「十目」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「多くの人の目。衆目」という意味の言葉です。
<使用例>
「この事件のいきさつは、私が説明する必要もないほど、十目の見るところに明らかでしょう」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 十目(じゅうもく) です。
「十目(じゅうもく)」は「衆人環視(しゅうじんかんし)」と同じようなニュアンスの言葉です。ことわざで「十目の見るところ、十指の指すところ(じゅうもくのみるところ、じっしのさすところ)」と言えば、「10人が10人、みんながそう認めるところ。多くの人の判断や意見が一致すること」という意味で、「皆の目に明らかである」という意味で使われます。
数が半分の「五目(ごもく)」とは、全く違う意味ですね。大人の知識としておさえておきましょう。
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本日は、1月10日『110番の日』にちなんで、「百」「十」という字の入った日本語から、
・百敷(ももしき)
・十目(じゅうもく)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/警視庁ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱