2022年12月26日、クリスマスの翌日にあたる「ボクシング・デー(Boxing Day)」。イギリスでは祝日にあたるこの日、ウィリアム皇太子、キャサリン皇太子妃らは、サンドリンガムで王室メンバーとクリスマスを過ごしたあと、皇太子妃の実家のあるバークシャーに出かけ、母・キャロル・ミドルトンによるもてなしを受けたようです。

王室の慣例にとらわれず、皇太子妃の出産後はしばらく実家で子育てをサポート、現在も皇太子妃が主催するイベントへ足を運ぶなど、その活動を応援する、そのよき理解者のようなキャロル夫人。共通のお気に入りブランドがあり、同じ服をまとっていたこともある仲良し母娘です。

キャロルさんは英国航空の客室乗務員として勤務、同社の技術者であったマイケル・ミドルトンと職場結婚。皇太子妃が5歳であった1987年には、オンラインでホームパーティ用のグッズを販売する「Party Pieces(パーティ・ピーシズ)」を起業し、コロナ禍前は企業価値4,000万ドルの成功を収めました。頼れる母であり敏腕実業家でもある67歳の、エレガントなコートスタイルを紐解いていきましょう。

■1:フェミニンなバーガンディワントーンでフェスティブに着映えて

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(左から)キャロル・ミドルトン、マイケル・ミドルトン、ピッパ・ミドルトン。

2021年12月8日にロンドンで開催された、キャサリン皇太子妃がホストを務めるコンサート「Together at Christmas」に家族で出席。落ち着いた色ながら、華やぎ感のあるバーガンディを主役にした着こなしはイベントにぴったり。ロング丈とダブルブレストがクールなエッセンスを添えています。インも揃いの色味で揃えて、統一感のある装いに。

■2:きちんと感あるオールネイビーはファーの襟元でグラマラスに演出

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定番のファー&パールの組み合わせで、顔まわりがグッとゴージャスに。

サンドリンガムの教会で、年始の礼拝に出席した際はネイビーのコートで登場。まとめたヘアにピルボックスハットがフォーマル感を高めています。裾に向かってフレアに広がるシルエットは、ロイヤルファッションでお馴染みのシルエット。保温性だけでなく、装いのリッチ感を高めるファーの襟元と、思い切りよく肌見せしている美脚のコントラストが目を引きます。レザーのグローブをはめた手元もエレガント。

■3:キャメルコートが優美さ際立てる!上質なワーキングスタイル

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小顔効果も期待できる大きな襟のデザイン。

妊娠中に一時入院していた娘のキャサリン皇太子妃を見舞う際の1枚です。キャメルのベルテッドコートがイタリアンマダムのような、落ち着きと洗練を醸しています。大きく開いた襟元からのぞくドットのブラウスは、シックな配色ながらドット柄が効果的なアクセントとなってスタイリッシュ。使いこまれた型押しのバッグがビジネスウーマンらしさを感じさせてクール!


今回はキャサリン皇太子妃の母「キャロル・ミドルトン」の気品をたたえたコートスタイルをご覧いただきました。祖母として孫たちとアクティブに遊ぶ一方、仕事もパワフルに楽しんでいる様子。娘が王室に嫁ぐという想像を超える出来事も、さらっと受け止めているようにみえる、おしゃれで知的で器の大きな母。キャサリン皇太子妃の抜群の安定感は、きっとキャロル夫人譲りなのかもしれません。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子