戻りつつある日常のなかで募る、旅への憧憬。少しずつ行動範囲が広がったこの冬、私たちが心から求める旅へ──それは、ワーケーションなど日常の延長線上にある旅ではなく、日常とまったく異なる空間に身をおく特別感に溢れた旅。

そして、その旅のためだけのおしゃれを考える。“着回し”なんて言葉は忘れて、旅先での楽しみのぶんだけ、コーディネートをラゲッジに詰め込むのは、おしゃれ道としては最高の贅沢ではないでしょうか。

『Precious』2月号では「冬旅カジュアル」と題し、日常から離れて、心と身体を満たし、解き放つ──そんな日のための、新しいラグジュアリースタイルを大特集! 日常から離れ、特別感に溢れた旅のためだけのラグジュアリーな冬旅カジュアルを提案しています。

今回はリトリートを目的とした滞在型ホテルで過ごす冬旅をイメージしたスタイルのなかから、素肌に心地よい素材にこだわったコンフォタブルな装いをご紹介します。

大人旅の達人、坪田美千代さんが指南! 新しい時代に大人が旅に求めるラグジュアリーとは…心解き放つ「リトリート旅」編

その道の事情通に聞く、ウェルネストリップの最新トレンド。“リトリート旅”の過ごし方にふさわしい「冬旅カジュアル」のあり方を、その極意と共にまとめました。

リフレッシュの積極的アプローチとして、ますます注目される「リトリート旅」。

「リトリートとは、もともと隠れ家や避難所を指す言葉で、回復を意味する“retreatment(リトリートメント)”が語源といわれています。現在は、仕事や日常生活から一時的に離れて、心と体をリリース、リセットして、新しくエナジーをリチャージする時間をもつ旅という意味合いでも使われています」と坪田さん。

「そのための滞在先として求められるのは、自然豊かなロケーションや息をのむような絶景、また、日本には“庭屋一如(ていおくいちにょ)”という言葉がありますが、自然を身近に感じられる建築にこだわった宿泊施設です。そこでは、自分に向き合う時間をもち、リラックスして癒やしと心身の解放を得る時間を過ごしたいもの。

旅への意識が変わりつつある今、ただゆったり過ごすだけでなく、アクティビティなどを通して、その土地ならではの自然や文化、その価値を見出すのも『リトリート旅』のトレンドのひとつとなっています。大人の知的な好奇心を満たし、知見を得る機会に触れられるのも、旅の贅沢ではないでしょうか」(坪田さん)

そんな「リトリート旅」にふさわしいおしゃれは、柔らかな肌触りをもつ極上の自然素材と、優しい温もりを感じさせるナチュラルカラーを中心としたリラックスカジュアル。自身の気持ちが満たされる着こなしで心地よく過ごせば、旅の充足感はさらに高まります。

真冬のウェルネス・ヴァカンスは、コンフォタブルなおしゃれで旅上手のマチュアなセンスを発揮したい

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カーディガン¥82,500(ブランドニュース〈プント ドーロ〉)、キャミソール¥42,900/参考価格(チヨノ・アン)、パンツ¥92,400(コロネット〈アッシュ〉)、ネックレス[短]¥275,000・[長]¥869,000・リング[指先側から]¥550,000・¥737,000(メシカ ジャパン)

素肌が癒やされるテクスチャーにこだわって

ヘアリーな肌触りのラクーンニットのロングカーディガンをローブのようにまとって、フェミニンなシルクキャミソールをイン。

つるりとした質感が心地よいサテンのパジャマパンツは、エキゾチックな配色のペイズリー柄でこなれ感がアップ。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

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PHOTO :
長山一樹(S-14)
STYLIST :
大西真理子
HAIR MAKE :
ヘア/TETSUYA YAMAKATA(SIGNO)、メイク/AKIKO SAKAMOTO(SIGNO)
MODEL :
立野リカ(Precious専属)
COOPERATION :
NOT A HOTEL NASU
EDIT&WRITING :
下村葉月、喜多容子・安村 徹(Precious)