2022年5月16日、フランス・マクロン大統領より新首相に任命されたエリザベット・ボルヌ前労働相。フランソワ・ミッテラン政権でのエディット・クレッソンに次いで30年ぶりの女性首相が誕生しました。

グレーヘアのショートカットと眼鏡が特徴的なボルヌ首相。奨学金を得て、フランス最高峰の教育機関であるエコール・ポリテクニークで学び、20代で政治の世界へ。女性の地位向上、そして、最重要課題である環境問題について、その手腕が期待されている彼女。その装いは、決して華美ではないけれど、どことなく洒落ていて上品、まさに「B.C.B.G.(パリ上流の小粋な暮らし)」を体現するシックさです。ミニスカート、スカーフ、ブルー…とアイコニックな装いに身を包む、61歳のスタイルを紐解いていきましょう。

■1:愛用ブランドのカーディガンをアクセントにしたミニの装い

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閣議の資料を抱え、電子タバコを手放さないのが彼女のスタイル。

2022年10月26日、フランスのパリにあるエリゼ宮にて。膝上丈のタイトスカート、パンプス、バッグはベーシックなブラックをセレクト。ジャケットなど羽織りにブルーを持ってくるのがボルヌ首相のベーシックです。この日は日本でも定番人気の、フレンチカジュアルブランドのカーディガンで。なんとこのデザインがお気に入りのようで、色違いを5着ほど所有しているのだとか。

■2:知的に顔映え!スカーフはブルートーンをチョイス

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Vスリットのショートブーツでモダンに仕上げています。

毎週開催される閣僚会議後の一枚です。ボルヌ首相のスタイルを象徴するアイテムの一つがスカーフ。清々しさとインテリジェンスが漂うブルーベースの柄を揃えており、無造作にひと巻きして、両端を前に垂らすのがお決まり。複雑に折ったりしない、このルーズなニュアンスがフレンチなムードです。

■3:煌めきを散りばめて洗練度アップ!ペールブルーのツイードジャケット

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潔くイヤリングはなし! 眼鏡の端正な美しさが引き立ちます。

2022年5月7日、再選したマクロン大統領の叙任式に出席するため、エリゼ宮に到着した姿をキャッチ。シンプルなブラックのインナーに、ラメが輝くツイード素材のジャケットで登場しました。ペールブルーが彼女のグレーへアを引き立てて爽やかに明るいオーラを放ち、顔映え効果抜群です。襟元、手元には繊細な煌めきを重ねて洗練度を高めて。


フランス首相「エリザベット・ボルヌ」の上品でシンプルなフレンチシックスタイルをご覧いただきました。一見コンサバに見える着こなしですが、それは自分に似合うものを知り尽くしているからこそ。またしっくりするコーディネートパターンを持っていれば、いざというときの時短にも繋がりますよね。どことなく洒落ていて好感度も高い彼女のスタイル、ぜひ忙しいオンタイムの参考にしてみてはいかがでしょうか。

この記事の執筆者
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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子