「代替案」ってなんと読む?「だいがえあん」と読んでいいの?
明日・1月24日は『法律扶助の日』です。日付けは、日本弁護士連合会が、財団法人法律扶助協会を設立した日にちなんでいて、「法律扶助」とは、経済的理由で民事裁判を受けられない人のために、費用を立て替える制度です。ちなみに「法律扶助」を受けるためには条件や審査がありますが、日本司法支援センター(法テラス)で申し込むことができます。ということで、本日は「立」「替」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「凝立」ってなんと読む?
「凝立」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「身動きしないでじっと立っていること」を意味する言葉です。
<使用例>
「疑問や不満が残っているなら、凝立してる場合じゃないわ。法律の専門家に聞いてみたらどうかしら?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 凝立(ぎょうりつ)です。
「凝」という字は「凝る(こる)」「凝らす(こらす)」「凝(ギョウ)」という読み方で常用漢字になっています。一般常識として読めないと、恥をかいてしまうレベルのクイズでした。「凝率(ぎょうりつ)」、すんなり読めたでしょうか? すぐに読めなかった、正解できなかった、という方は、常用漢字の「凝(ギョウ)」、お忘れなきように。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「代替案」ってなんと読む?
「代替案」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「すでに発表・提出されている案に代わる案。対象となる案に見合う案」という意味の言葉です。
<使用例>
「本件の保険としての代替案も考えておいてください」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 代替案(だいたいあん) です。
「代替(だいたい)」という熟語は、本シリーズで過去にも扱ったことがございますが、多くの方が読み方に迷う言葉のようですので、改めて取り上げました。正式な正解は「代替(だいたい)」です。しかし、本来は誤読であった「だいがえ」という読み方があまりに多いため、「代替(だいがえ)」も掲載する辞書が出てきた…というのが現状です。こうした、時代とともに理解の変わってくる言葉では「意味が伝わればいい」のか「古来の正式な読み方で表現したい」のか、などなど、ある意味、個人の美学的な問題かもしれませんが、「代替案(だいたいあん)」など、ビジネス上で登場しそうな言葉では、本来の読み方をしておくのが賢明でしょう。
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本日は、1月24日、『法律扶助の日』にちなんで、「立」「替」という字の入った日本語から、
・凝立(ぎょうりつ)
・代替案(だいたいあん)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/漢字文化資料館ウェブサイト(株式会社大修館書店)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/民事司法支援センター法テラスウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱