明日・1月26日は『文化財防火デー』です。これは、昭和24(1949)年の1月26日に法隆寺の金堂から出火があり、貴重な壁画などの文化財を焼失した事故を教訓とするため、昭和30(1955)年に制定された記念日です。冬から初春にかけては、空気が乾燥し、火災が多く発生する時期ですので、身近な防火対策に関しても、改めて取り組み、確認しておきたいですね。
ということで、本日は「火」にまつわる外来語のクイズをお送りします。
【問題1】「燐寸」ってなんと読む?
外来語「燐寸」の正しい読み方をお答えください。
ヒント:摩擦の力を利用し、点火するための道具です。
<使用例>
「あの喫茶店では、今でもノスタルジックな燐寸を配っていて、そのパッケージが素敵なの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 燐寸(マッチ)です。
「燐」の字は、「燐寸(マッチ)」の発火に用いる部分に使用されている物質を意味する字です。「寸」は、約3㎝の長さを意味したり、「一寸(ちょっと)」という言葉にも使用される漢字なので、「燐寸(マッチ)」は、外来語「マッチ」の音に、用途や形状を意味する表記があてられたものでしょう。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「洋灯」の読み仮名とされている外来語は?
「洋灯」の、外来語としての読み方をお答えください。
ヒント:西洋の灯火具といえば…?
<使用例>
「ベッドサイドに置く、ロマンティックなデザインの洋灯を探しているの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 洋灯(ランプ)です。
「洋灯(ランプ)」は、「西洋風の灯火具」である「洋灯(ようとう)」という言葉に、英語またはオランダ語の「Lamp(ランプ)」の音をあてた読み方です。1問目の「燐寸(マッチ)」、2問目の「洋灯(ランプ)」とも、辞書に掲載されている読み方です。江戸時代後期~明治時代ごろに日本に入った外来語には、こうした絶妙な当て字が多く、調べてみると味わい深いですよ。
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本日は、1月26日『文化財防火デー』にちなんで、「火」にまつわる外来語から、
・燐寸(マッチ)
・洋灯(ランプ)
の読み方をご紹介いたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/消防庁ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱