ここ数年の我慢のときを経て、レストランでの食事を楽しめる機会も増えてきたこの頃。東京のレストランシーンにも新しい名店が次々と誕生しています。『Precious』3月号・別冊付録『最旬「東京モダンレストラン」17』では、2022年オープンの新店を中心に、美味しいもの好きが通っているお店17軒をピックアップ。
今回ご紹介するのは、フードライター・小石原はるかさんがおすすめする、門前仲町の「渡辺料理店」です。
渡辺料理店[門前仲町]|グランメゾンシェフの第二章は下町ビストロ
「銀座レカン」の元料理長が「フレンチを気楽に楽しんでもらいたい」との思いから開いたのは、こぢんまりとしたビストロ。地元に愛される店を目指し、店名の「りょうりみせ」の読みには夜店や出店のような気楽さを込めた。
料理はアラカルト。開店前、豊洲市場の鮮魚店で働き、魚介を学んだ探究心が、「伝助アナゴフォアグラロールムニエル」(¥4,200)などの人気メニューにつながっている。手をかけたクラシックフレンチをベースに、イタリアンのリゾットやラビオリを取り入れたりと、メニューは自由ながら、グランメゾンシェフの技が光る。
シェフ自身が料理を楽しみ、人を幸せにする至福の美味しさと温かな接客で、予約が3か月先まで埋まっているのも納得。
「渡邉シェフの料理を黒板のアラカルトメニューから自由に選べるのは至福!」(小石原さん)
ビストロの醍醐味でもある自家製「シャルキュトリ 取り合わせ」は、フレッシュなポークハム、パテ・ド・カンパーニュ、白レバーのムース、ブーダンノワールに、季節のピクルスなどを添えて。白レバームースにはいちじくのピュレ、ブーダンノワールにはりんごのピュレと、美味しさを引き立てる付け合わせが。単品でもオーダー可能。
「オマールエビのビスクリゾット」は、エビ味噌のコクが効いたサフランのリゾットに、低温でしっとり仕上げたオマールエビがまるごと1尾。ビスクのエスプーマ仕立てで、自家製の内子のパウダーをふっている。エビのうま味を余すところなく味わえる逸品。
渡邉幸司シェフの仕事をライブで見ることができるカウンターは、希望する人がいるほどの人気席。料理の量は人数によって調整可能。
●「渡辺料理店」の推し酒
「ジュリアン・ピロン」の『ヴィオニエ モン・グラン・ペール・エテ・リモナディエ』。魚介料理によく合うフレッシュな白ワイン。
※掲載価格は、すべて税込みです。
※掲載している料理や商品は、時期によって変更となる場合があります。
※定休日や営業時間など、最新情報は各店舗へお問い合わせ、またはHPやインスタグラムをご参照ください。
〈レストラン詳細〉
- 渡辺料理店
- 2022年7月オープン。
- 営業時間/18:00~21:00(L.O.)
- 定休日/月曜、不定休あり
- 料金/料理はアラカルト、おまかせコースは¥8,500(要予約)
席数/カウンター4席、テーブル4卓16席 - TEL:03-6381-8899
- 住所/東京都江東区富岡1-2-9-1F
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- PHOTO :
- 長谷川 潤
- EDIT&WRITING :
- 松田亜子、安村 徹(Precious)