2023年、ブランド創業31年目という新たなスタートラインに立った「フランク ミュラー」。今年は3月末から、ジュネーブ近郊にある本拠地「フランク ミュラー ウォッチランド」で新作発表会を開催する予定ですが、それに先駆け、大人の女性の心を甘くくすぐるハートモチーフのニューモデルがリリースされました!
「愛」、「時間」── 目に見えないからこそ尊いものを語りかける
ひと目で「フランク ミュラー」! とわかるトノー形ケースの曲線や、ダイヤルで踊るインデックスと穏やかに呼応するダイヤル中央のハートモチーフ ──大人の女性だからこそ、そのかわいさがストレートに心を射抜くデイリージュエリーウォッチ、“ハート トゥ ハート レリーフ”が誕生しました。
“ハート トゥ ハート”は、ズバリ「愛」! をテーマに、2007年にリリースされたコレクション。アール・デコ様式を源泉とし、「フランク ミュラー」を象徴する“トノウ カーベックス”のフォルムを受け継いだ新しいデザインのケースはアイコニック&エレガントで、さまざまなアプローチで展開してきたハートモチーフとも相思相愛です。
日本ではどちらかというと、「幼い」というイメージで捉えられることが多いハートモチーフですが、欧米の大人の女性たちは、「成熟した今だからこそ、素直にそのかわいさを楽しむ!」という風潮が強く、絢爛豪華なハイジュエリーのモチーフとしても多用されています。ラグジュアリーウォッチ界で瞬く間に揺るぎないステイタスを築き上げた「フランク ミュラー」も、“ハート トゥ ハート”コレクションをはじめとして、「大人の女性のためのハートモチーフ」を洒脱に取り入れたウォッチメイキングを積極的に展開してきました。
2012年に登場し、ラグジュアリーウォッチ界に大きなインパクトを放った「レディ トゥールビヨン」はその代表格。今でこそ、「女性に捧げる」と謳われるレディスコンプリケーション(複雑機構搭載)ウォッチも珍しくなくなりましたが、これはその先陣を切ったエポックメイキング的な作品。ムーブメントの直径、11.60mmという世界最小級の手巻きトゥールビヨン、その心臓部分の部品にハートモチーフをあしらい、デザインの主役に抜擢したのです!
「フランク ミュラー」には、「時の魔術師」という異名がつけられていますが、このようにさまざまな表現方法で、ハートモチーフをラグジュアリーに昇華させた作品に触れるにつれ、私は勝手に「ハートの魔術師」とうっとりしてきました(笑)。「時間」と同じように、目に見える形としては存在しない「愛」をテーマに、ハートで誰かを愛する気持ちをかたどったこの新しい“ハート トゥ ハート レリーフ”は、2モデルで展開されます。
■1:ダイヤモンドの輝きが際立つ、ホワイトダイヤル×レッドストラップ
■1:ダイヤルとストラップのピンクのグラデーションが優美な限定モデル
幸福感溢れるハートモチーフが、微笑みを誘うタイムピースたち
今回の新作以外にも、さまざまなコレクションでハートモチーフを効かせたフェミニン&リッチなモデルが揃う「フランク ミュラー」。まさに「大人のかわいさ」を体現する2つのコレクションをご紹介します。
■1:シャープなフォルムとハートの甘辛バランスが秀逸な“ロングアイランド レリーフ”
“トノウ カーベックス”と双璧の人気を誇る、レクタンギュラー(長方形)ケースの“ロングアイランド”。7時位置に、インデックスのかわりにダイヤモンドをセッティングしたハートモチーフをあしらい、アイコニックな「ビザン数字」とともに楽しく時を告げます。
■2:立体的なハートモチーフが遊び心をくすぐる“トノウ カーベックス クー レリーフ”
三次元曲線で構築される“トノウ カーベックス”ケースに、上下から優しくつかむようなハートモチーフ。一見大胆に映るデザインでありながら、実際に手首につけると、ハートモチーフが主張し過ぎず上品なリッチ感を奏でます。
フランク ミュラーという稀代の時計師がブランドを立ち上げたことによって、ラグジュアリーウォッチ界はヒエラルキー含め、ドラスティックに変化を遂げました。「ブレゲの再来」とも称えられるこの天才時計師と同じ時代に生き、その進化をリアルタイムで感じてこられたことはとても幸せなことでしょう。
次回は、「フランク ミュラー」の登場以来の一大センセーションを巻き起こしている時計界の寵児、「リシャール・ミル」初のレディススポーツウォッチをご紹介します。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト