クラシックなラウンド形ケースウォッチに現代的解釈を加え、ラグジュアリースポーツウォッチの新たな可能性を切り拓いた“CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ”。フォルム自体は一見、極めてシンプルに映りますが、ケースは3層構造となっていたりと、細部に非凡なクリエイティビティが息づき、静謐な迫力を漂わせます。
そんな新たな名品ウォッチコレクションが、誕生から5年目にして待望のステンレススティールモデルを発表! スポーティでいながらエレガンスも漂う、魅力的なジェンダーレスウォッチが誕生しました。
ラグジュアリーながらも日常に寄り添うジェンダーレスウォッチ
今回発表された新作は、シンプルな3針にカレンダー表示を備えたオートマティックと、ストップウォッチ機能を搭載したクロノグラフ、それぞれ3色のダイヤルの6モデル。そのうち、スモークベージュダイヤルの2モデルは、ミドルケースにブラックセラミックを採用しています。
ダイヤルはすべて、今回新たに開発したスタンプ加工による波模様のモチーフを採用。これはスイスの高名なギョウシェ職人、ヤン・フォン・ケーネルと「オーデマ ピゲ」の共同開発によるもので、コレクションの新たなシグネチャーとなることがアナウンスされています。
この新しいダイヤルの製作にあたり、ヤン・フォン・ケーネルはきめ細かで複雑な工法によりベーススタンプを準備し、これにハンドグレービングを施しました。繊細なモチーフは外側に向かって広がり、100以上の微小なへこみが光を捉えて輝きます。
多くのディテールが散りばめられた、豊潤な表情を湛えるこの装飾は、「オーデマ ピゲ」の本拠地であるスイスのル ・ブラッシュで継承された、伝統的なノウハウとクラフツマンの才能から生まれたもの。このモチーフを生かすため、ブルーとグリーンダイヤルには PVD(蒸着)加工、ベージュダイヤルにはガルバニック加工と、色によって異なる加工を施し、スタンピングのレリーフをより際立たせています。
ゴールドに比肩する輝きと価値を宿すステンレススティール
ステンレススティールというと、ゴールドよりカジュアルで、その価値もいわゆる「貴金属」より低いと思われがちです。でも、実はゴールドより加工と仕上げが難しい素材。今回「オーデマ ピゲ」はその卓越したノウハウを駆使してこのモデルを生み出しました。
非常に薄いベゼルと八角形のミドルケースにスタイリッシュなラグを溶接するという複雑な構造が特徴の“CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ”のケースは、マニュファクチュールがこれまで製作 してきたなかで最も複雑なもののひとつです。まさにクラフツマンシップの賜物であるこのステンレススティールケースは、ポリッシュとサテンを組み合わせて仕上げられ、ゴールドに比肩する高級感と価値を宿しているのです。
■1:シンプル&シック なオートマティックモデル
■2:よりラグスポ感を楽しむなら、三つ目インダイヤルのクロノグラフ
「オーデマ ピゲ」CEOのフランソワ-アンリ・ベナミアスは、「“CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ”にステンレススティールモデルが加わったことは、コレクションの長期的な継続という点でごく自然なことです」と語っています。今後ますます、幅広く展開していくことが予想されるブランドの新アイコン、40mmを切る小型ケースやジュエリーモデルの誕生も期待されます。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト