華やかなイエローゴールドとターコイズのブルーが、美しく強く共鳴するこの佇まい! 2022年に誕生50周年という大きな節目を迎え、さらなる進化を続ける“ロイヤル オーク”が、これまでになかった色彩美を得て、まったく新しい印象をまといました。
天然のターコイズとイエローゴールドが織りなす、極上の色彩美
2023年から、「女性ユーザーを中心に販売する」という方針を打ち出した37mm径の“ロイヤル オーク” 。幅広いバリエーションを擁するこのコレクションのなかでも、もっともシンプルで女性からも高い支持率を誇るのが“ロイヤル オーク オートマティック”です。 その37mm径モデルが、イエローゴールドのケース&ブレスレット、天然ターコイズのダイヤルという組み合わせで登場するのは今回が初めて!
3000年以上前にエジプトや中国文明の中で使われていたターコイズは、世界でもっとも古くから愛されてきた貴石のひとつです。健康、幸運、保護などのスピリチュアルなパワーを秘める石とも言われ、近年は市場価格が高騰しています。今作では厳選されたメキシコ原産のターコイズを採用。天然のターコイズは薄くカットされ、「フェルト磨き」、「マイクロビーズ磨き」とポリッシュという工程を経て、ゴールドカラーの真鍮の台にはめ込まれます。
先日開催されたプレス向けの発表会では、女性ジャーナリストやエディターたちからは歓声が上がりましたが、「その手があったか!」という意外性、大胆さ、インパクト──“ロイヤル オーク”という名品の限りない可能性を改めて印象付けました。
ターコイズというと、かつてはホワイトゴールドと組み合わせるケースが多かったのですが、ほんの数年前からでしょうか。いわゆる「ジュエラー」にカテゴライズされるメゾンでは、イエローゴールドと組み合わせたジュエリーウォッチを目にすることもしばしば。そんな宝飾業界の潮流を早々に取り入れる瞬発力は、「オーデマ ピゲ」が女性のためのウォッチメイキングにおいても、長い歴史と伝統を誇ることの裏打ちにほかなりません。
創造のヘリテージをモダンに昇華させた、洗練のラグスポウォッチ
非常に高度な複雑機械式時計(コンプリケーションウォッチ)の製作においても、世界屈指の技術力を誇る「オーデマ ピゲ」。それだけに、どちらかというと男性的なイメージが強いと思いますが、女性のためのジュエリーウォッチメイキングの歴史は古く、最初の作品は創業初期である1875年に誕生しました。
その伝統は脈々と受け継がれ、 1960年代の終わりから1990年代の間には、美しいプレシャスストーンをデザインに取り入れたジュエリーウォッチを積極的に製造。以降、2000年代に入ってからも、ジュネーブで開催されていた高級時計の見本市では、毎年目もくらむようなハイジュエリーウォッチを発表しており、私もそれを楽しみに取材に通っていた記憶があります。
今回の新作“ロイヤル オーク オートマティック” では、マニュファクチュールの至宝である創造のヘリテージをラグジュアリースポーツウォッチへと昇華させ、ジュエリーウォッチメイキングにおいても超一流を極めるクラフツマンシップを開花させました。
3回にわたってお届けしてきた、「オーデマ ピゲ」の“ロイヤル オーク”の新作速報。次回は2019年にまったく新しいコレクションとして誕生して以来、“ロイヤル オーク”と並ぶマニュファクチュールのアイコンとなった“CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ”から登場した待望のステンレススティールモデルをピックアップします!
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト