『Precious』4月号では、創刊19周年のスペシャル企画として【Precious Models in White】と題した特集をお届け。Preciousのモデルは皆、プロフェッショナルとしての誇りに溢れています。19年の歳月を経て、時代の空気は変わっても本誌の揺るぎないスタイルを象徴する存在として、凛として知的で、気品に満ちた彼女たちの美しさは変わりません。
今回は特集のなかから、モデルの黒田エイミさんについてご紹介します。
黒田エイミ｜丁寧に体を向き合い、研ぎ澄まされた美しさとセンスでモードに寄り添う
昨年、黒田エイミさんはデビューから20周年を迎えた。
「長くモデルを続けていきたいので、さらに努力が必要だと思っています。違う考えにも耳を傾け、頑なにならず、柔軟でありたいですね。若い頃は異なる意見に自信をなくしがちでしたし、撮影はいつも“可愛い”で終わってしまう。ところがPreciousの撮影ではひとつのカットにじっくり取り組むので、一緒に考えることができました。Preciousらしさを自分の中で噛み砕くのに時間がかかりましたが、素敵な写真になると感動します」
「自分にしかない表現を探したい。肌をきれいに見せながらも、着るだけで“私”になるように…」（黒田エイミ）
14歳でモデルをするために家を出て、10代は毎年海外に短期留学。20代はよく遊び、よく飲み、好きな物を食べて、ハードに仕事をする。そんな暮らしを変えることになったのが、30歳を前にして突如発症した重い遅延型フードアレルギー。乳製品をとると顔が腫れるほどのトラブルに見舞われるうち、卵や小麦も受け付けられなくなった。
「原因が腸にあることを知って、本を読み、食品や化粧品の成分を徹底的にチェックして、生活を根本から見直しました。同時に出産・子育てを経験することになって、心身のバランスをとることが大切だと実感したのです」
まじめで凝り性な気質から、時間をかけて丁寧に心と体に向き合うことによって、若い頃より自然で健康的な美しさを維持できるようになった。そんなところも、今の空気をまとうプロフェッショナルなモデルそのものだ。
【心に残るPreciousの撮影】
記念すべきPreciousデビューは、トレンチコートがテーマ。同じブランドでもそれまで経験したことのない、大人仕様のシックなセレクトに戸惑い、Preciousらしさの表現に試行錯誤が始まったころ。
●美しさを磨くために…
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- PHOTO ：
- 下村一喜（AGENCE HIRATA）
- STYLIST ：
- 押田比呂美
- HAIR MAKE ：
- ヘア／hiro Tsukui（Perle）、メイク／阪本明子（SIGNO）
- COOPERATION ：
- BACKGROUNDS FACTORY
- EDIT&WRITING ：
- 藤田由美、遠藤智子（Precious）
