明日は3月16日ですが、毎月16日は、回転寿司チェーンの運営会社が『トロの日』と定め、一般社団法人日本記念日協会にも認定された記念日となっています。まぐろの「トロ」は、お寿司のメニューの中でも、大人気のスター(笑)ですよね。昨今、衝撃的なニュースが多発してダメージを負った回転寿司ですが、これを受けて「応援したい」というムーブメントも盛んに持ち上がっているようです。店舗で食すだけではなく、デリバリーでも楽しめる回転寿司、記念日を期に、応援してみてはいかがでしょうか? お寿司と言えばお魚!ですので、本日は「魚偏」のつく日本語クイズをお送りします。
【問題1】「鰈」ってなんと読む?
「鰈」の、1文字で日本語として成立する読み方をお答えください。
ヒント:漢字の右側の「枼」というつくりは、「うすい、ぺらぺらした…」を意味します。
<使用例>
「ここの定食屋さんは、子持ち鰈の煮つけが絶品なの!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 鰈(かれい)です。
「鰈(かれい)」は、平たい形状が特徴的なお魚ですね。右側の「枼」というつくりは、「枝の先についた3枚の葉」の象形文字から発展したと言われ、転じて「うすくぺらぺらしたもの」も意味します。このつくりの入る漢字は他に「蝶(ちょう)」や、「葉(は)」などがあります。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「魬」ってなんと読む?
「魬」の、1文字で日本語として成立する正しい読み方をお答えください。
ヒント:漢字の右側の「反」というつくりは、この魚の身がパンパンに張っている様子を意味している、という説が有力です。
<使用例>
「お寿司で頂くなら、ブリよりも、すこしさっぱりした魬のほうが好きよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 魬(はまち)です。
「魬(はまち)」とは、スズキ目アジ科の海水魚であるブリの幼魚の呼称です。ご存知の通り、ブリは成長によって呼称が変わる出世魚(しゅっせうお)。「魬」は、一般的に、ブリというほどには育っていない、しかし幼魚としては大きな個体を指しますね。ほかに、ブリの幼魚を指す呼称として、「ワカシ」「イナダ」「ワラサ」「ツバス」などもありますが、呼び方には地域差が大きいようです。
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本日は、毎月16日の『トロの日』にちなんで、「魚偏」のつく日本語から、
・鰈(かれい)
・魬(はまち)
などの読み方、字の背景をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定)/産経国際書会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱