2023年3月17日、イギリス王室のキャサリン皇太子妃はウィリアム皇太子とともにオールダーショットを訪問。近衛兵・アイリッシュ・ガーズ連隊の大佐として初めて、毎年恒例のセントパトリックスデーパレードに参加しました。コロナ禍のため3年ぶりとなった登場は全身グリーンの装いで。最近チャールズ国王の任命により、夫のウィリアム皇太子から大佐の地位を引き継いだ「キャサリン大佐」。スピーチでは任命された喜びと誇り、さらに責任について語り、聴衆を魅了しました。

まさに、イギリス王室の屋台骨、その未来は彼女の肩にかかっている、といっても過言ではない皇太子妃。多岐に渡る公務をしなやかにこなす安定感をみて、ホッとしている人も多いかもしれません。超人的なスケジュールをこなしながらも、いつも明るく美しく、エレガントな佇まい…。圧倒的に輝く41歳が3月前半にまとった、多彩な装いを紐解いていきましょう。

■1:優雅さ香り立つフィット&フレアなスカートスーツ

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ハットなど小物も全てネイビーで統一。

2023年3月13日、イギリス・ロンドンのウェストミンスター寺院で行われるたコモンウェルスデーの式典に出席。お気に入りブランドの一つによるスカートスーツは、ジャケットのペプラムと裾に向かってフレアなシルエットのスカートが特徴です。この日に初めてお披露目したもので、ネイビーにコントラストの効いたフローラルが散りばめれれたジャガード生地を使用。ジャケットにあしらわれた白いジグザグのステッチが、優美なデザインにエッジーさをひと匙加えています。耳元は故ダイアナ妃のサファイヤとダイヤモンドのイヤリングで飾り、輝きを添えて。左胸には、チャールズ国王から贈られた「プリンスオブウェールズフェザーブローチ」が煌めいています。

■2:敬意を表すヘッドスカーフ&ダークトーンの装い

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黒タイツを着用し肌の露出を抑えています。

2023年3月9日、イギリス・ヘイズにあるムスリムセンターを訪問。トルコ・シリア大地震で支援活動に携わった人々や、壊滅的な被害を受けたコミュニティを支援するために募金活動を行った人々に感謝の意を表しました。ヒジャブのようにヘッドスカーフにしているのは、2019年にパキスタンで着用したクルタ (チュニック) に付属していたデュパッタ(ロングスカーフ)です。パキスタンブランドのもので、アイボリーのシルクシフォンにブラックの絹糸で施された繊細な刺繍が特徴。コート、ワンピースなどは全てブラックで統一し、訪問先に敬意を払い慎重にセレクトした控えめな装いが印象的です。

■3:実用性とスタイリッシュさを両立!本格ミリタリールック

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ゴールドフープのイヤリングで顔まわりにさりげない輝きをオン。

2023年3月8日、イングランドのソールズベリーで、近衛兵のアイリッシュ・ガーズ連隊を訪問。雪の降るなか訓練に参加しました。公式の軍服と自身のワードローブをミックスさせた装いは、皇太子妃らしい洗練と機能の完璧なバランス。防風性と防水性に優れた迷彩柄のアーミージャケットとゴアテックスのブーツで、悪天候にしっかり備えたスタイリングを完成。


キャサリン皇太子妃が3月前半に披露した着こなしをご覧いただきました。視線を奪う、プリンセスらしいエレガントなスカート姿から、戦闘準備は万端、といったムードのミリタリールックまで。短い期間のなかでもこれだけ多彩に装い、大活躍する様子は、世界じゅうが注目するのも納得のドラマティックさです。

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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子