明日・4月2日は『国際子どもの本の日』です。デンマークの童話作家・アンデルセンの誕生日にちなんで制定された、国際的な記念日になります。『マッチ売りの少女』『雪の女王』などなど、日本人にも親しみ深いアンデルセン童話、たくさんございますね。ということで、本日は、アンデルセンの代表作のタイトルにちなんだ日本語クイズをお送りします。まずは、『裸の王様』の「様」という字の入った問題です。
【問題1】「無様」ってなんと読む?
「無様」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「見苦しい事」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「王様の無様な姿を正直に指摘したのは、心に曇りのない子どもだったのよね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 無様(ぶざま)です。
「無様(ぶざま)」という言葉、ネガティブな意味もやや似通った「むよう」との混同がしばしば起こるようです。「むよう」の表記は「無用」ですので、「無様(ぶざま)」としっかり区別しましょう。さて、2問目は『親指姫』『人魚姫』にちなんだ「姫」という字の入った問題です。
【問題2】「姫姜」ってなんと読む?
「姫姜」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:もともと「大国の姫君」「美女」などの意味をもつ言葉で、女性の美称としても使用されます。
<使用例>
「そちらの姫姜とは、お初にお目にかかりますね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 姫姜(ききょう)です。
「姫姜(ききょう)」は、女性の美称としても使用される言い回しですので、大人の知識として、読めるようにしておきたい言葉です。「姜」という字、「キョウ」と読みますが、日本では香味野菜の「生姜(しょうが)」に使われる字、というイメージが強いですね。しかし「生姜(しょうが)」は当て字で、「姜」という漢字としての読み方は「姜(キョウ)」という音読みのみです。「姫姜(ききょう)」の語源は、古代中国で、周の国の出身者の姓に「姫」、斉の国の出身者の姓に「姜」があり、両国とも大国であったこと、美しい人が多かったから…と言われております。
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本日は、4月2日『国際子どもの本の日』にちなんで、アンデルセン童話のタイトルを振り返りなから、
・無様(ぶざま)
・姫姜(ききょう)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/日本国際児童図書評議会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱