ビジネスシーンやオケージョンで活躍するスーツは、レイヤード術で無難を回避することで、絵になる姿へ。参考にしやすい着こなしテクニックを厳選しました。
■1:キャロライン・イッサは…トップスのレイヤードで奥行きを授ければ単調にならない
イギリスの『TANK』マガジンのファウンダー兼ファッションディレクターのキャロライン・イッサを、ロンドン ファッションウィーク開催中のストリートでキャッチ。着こなしの軸となるスーツは、ベージュをセレクトししなやかに。ほんのりとグレイッシュな色味ならスタイリッシュさが加味され、洗練された印象が漂います。トップスは色を馴染ませたベージュのニットプルオーバーを選び、繋がりよく。さらにそのインに爽やかな水色のシャツを仕込み、色のメリハリと奥行きを確保。裾アウトにしたことで、ジャケットの裾からも水色が覗き立体感が高まっています。手元にも、スーツの色とリンクしたレザーハンドバッグを携え一体感を演出。仕上げにごく淡いピンクのスニーカーを添え、外しを加えながら遊び心をトッピングしました。
■2:ロシオ・ムニョスは…クリーム色のコートを重ね優雅なニュアンス配色を作る
2023年2月に開催された、第73回サンレモ音楽祭に訪れていたスペイン出身の俳優、ロシオ・ムニョス。彼女も、キャロライン・イッサと似たほんのりとグレーがかったようなベージュのスーツを活用していました。ジャストシルエットがきちんと感のあるスーツは、フレアラインにセンタープレスが施されたパンツでフェミニンが漂います。そこに濃いめのベージュのブーツ、レザーバッグを加えることで、柔らかな配色を意識すると優美な姿が叶います。これだけでもコーディネートは完結しますが、さらにクリームホワイトのコートを重ねたことで、優しげなニュアンスが漂い気品のある佇まいが完成しました。
■3:ダーヤ・バラニクは…ニットプルオーバーを肩掛けし緊張感を解きながらこなれ感を演出
スタイリッシュなきれいめコーディネートに定評がある、インフルエンサーのダーヤ・バラニクをコペンハーゲン ファッションウィーク中にスナップ。彼女はクールな面持ちのチャコールグレーのスーツを愛用していました。無彩色ながら、微光沢感のある生地のおかげで単調にならないスーツに、太めのストラップが施されたコーンヒールパンプスを合わせモダンな装いへ。トップスには白カットソーを、さらにスーツの上に淡いグレーのニットプルオーバーを巻くことで親しみやすさをミックス。端正なモノトーンコーディネートに、キャメルのバッグとゴールドのネックレスをプラスすれば、暖色ならではの温かみが加わって着映えが叶います。
新年度に活用したい「スーツ」のレイヤードスタイルを3選海外スナップからご紹介しました。ちょっとした一手間でいつもと違った表情にまとまるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- PHOTO :
- Getty Images
- EDIT&WRITING :
- 阿部芙美香