明日、4月5日『横丁の日』です。これは「4(よ)5(こ)の」の語呂合わせにちなんでいます。「横丁」と言えば、東京都内だけでも上野の『アメヤ横丁』や、新宿の『想い出横丁』、吉祥寺の『ハーモニカ横丁』、下北沢の『鈴なり横丁』など、有名な場所がたくさんございますね。小さな飲食店がひしめきあうように立ち並んでおり、非常に活気のある、古き良き日本文化が継承された場所、というイメージです。本日は「日本らしい言葉」に関する日本語クイズをお送りします。

【問題1】「恭しい」ってなんと読む?

「恭しい」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「相手をうやまい、行動をつつましくするさま。丁重なさま」という意味の言葉です。

<使用例>

「彼のエスコートは、いかにも恭しい、という感じで、感激してしまったわ!」

「○○○○しい」。
「○○○○しい」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 恭しい(うやうやしい)です。

実は常用漢字ですが…読めましたか?
実は常用漢字ですが…読めましたか?

「恭」という字、音読みの「キョウ」と訓読みの「うやうや(しい)」という読み方が常用漢字になります。「恭子(きょうこ)さん」などのお名前で見ることが多い漢字で、熟語では「恭悦至極(きょうえつしごく)」の「恭悦」などで使用しますが、これは同義の「恐悦」と表記する例も多いので、意外と使用例の少ない、表記上は、お名前以外でなじみの少ない漢字になっているかもしれません。

「恭しい(うやうやしい)」も、使用するシーンの限定された言葉かもしれませんが、読めましたか? 「恭しい(うやうやしい)」は、礼儀正しく丁寧に、相手を敬うさまを表す言葉で、日本らしい美しい言葉ですので、ぜひ使いこなしたいですね。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「慮る」ってなんと読む?

「慮る」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「周囲の状況などをよくよく考える。おもいめぐらす」という意味の言葉です。

<使用例>

「彼女はつねに、全員の気持ちを慮って行動してくれるのよ」

「○○○○○」る。
「○○○○○」る。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 慮る(おもんぱかる)です。

「慮」の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)です。

「慮」は音読みの「リョ」のみが常用漢字表に掲載されています。「配慮(はいりょ)」「思慮(しりょ)」などの熟語に使われる字で、「慮」の訓読みが「慮る(おもんぱかる)」というのは、意味合い的には納得ですが、ちょっと難しい読み方でしたね。読めたでしょうか? 「慮る(おもんぱかる)」は、もともとは「おもいはかる」からの音変化で生まれた言葉なので、「おもんばかる」と表現する方もいらっしゃいます。こちらも、相手を尊重しおもいやる日本的な考え方を、色濃く表現した言葉ですね。

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本日は、4月5日『横丁の日』にちなんで、「日本らしい言葉」から、 

・恭しい(うやうやしい)

・慮る(おもんぱかる)

の読み方をおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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小出 真朱